黄檗山萬福寺・総門

黄檗山萬福寺・総門

京都府宇治市にある黄檗宗大本山の萬福寺(まんぷくじ)。その正門にあたるのが総門。中国僧・隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師が創建したという寺だけあって、総門も中国風。これは萬福寺全体が中国の明時代末期頃の様式で造られているため。中央の屋根を高くし、左右が一段低い中国式の牌楼(ぱいろう)で国の重要文化財。

中国風の牌楼(ぱいろう)は装飾にも注目を!

牌楼(ぱいろう)といっても馴染みがないかもしれませんが横浜中華街の各門や、神戸南京町の長安門などがその代表。
黄檗山萬福寺・総門は、漢門とも呼ばれていました。

扁額の「第一義」は第5代住持・高泉性潡(こうせんしょうとん)の書。
高泉性敦は中国僧で承応3年(1654年/中国では順治11年)、隠元が来日した際に、隠元門下で黄檗山の住持を継承した慧門に就任。
その後、帰国しますが寛文元年(1661年/順治18年)に隠元の70歳の寿を祝うため、再来日し、加賀藩の藩主前田綱紀に招請され、金沢の献珠寺の開山などを行なった後、元禄5年(1692年)、第5代住持に。
黄檗山萬福寺山内の法堂(はっとう)、禅堂、斎堂、東方丈、西方丈などの堂塔の修築が行なわれたのもこの年です。

総門内側の中央上部には風水的モチーフの一つ白虎鏡が配されています。
屋根の両端で睨みをきかせるのも日本的な鯱(しゃち)ではなく、摩伽羅(まから/Makara=インド神話に登場する怪魚)。
ワニや象のような鼻を持ち、イルカのような尾をもつ想像上の怪魚で、「ガンジス河に住するワニ」とも伝えられます。
東南アジアの寺院では聖域の結界となる正門にこの摩伽羅が配されることが多いのだとか。

取材協力/黄檗山萬福寺

名称 黄檗山萬福寺・総門/おうばくさんまんぷくじ・そうもん
所在地 京都府宇治市五ヶ庄三番割34
関連HP 黄檗山萬福寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪電鉄黄檗駅・JR黄檗駅から徒歩7分
ドライブで 京滋バイパス宇治東ICから約1.4km。または、宇治西ICから約3.7km
駐車場 萬福寺駐車場(60台/有料、普茶弁当・料理を味わった場合は無料)
問い合わせ TEL:0774-32-3900/FAX:0774-32-6088
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

黄檗山萬福寺

承応3年(1654年)、明(現在の中国福建省)から渡来した隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師が後水尾法皇や4代将軍・徳川家綱の尊崇を得て、寛文元年(1661年)、宇治に開創した黄檗宗(おうばくしゅう)の大本山が黄檗山萬福寺。黄檗宗は臨済宗、曹

 

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