蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀

蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀

京都府京都市東山区にある三十三間堂で知られる蓮華王院。豊臣秀吉(太閤)によって寄進された築地塀は、太閤塀と通称され(実は秀頼の寄進ですが)、国の重要文化財に指定されています。方広寺大仏殿が創建される際、蓮華王院を隔てるために、豊臣秀吉の寄進で築かれた築地塀が現存しているのです。

現存する土塀は豊臣秀頼の再建

高さ5.3m、長さ92mの塀で、軒丸瓦に豊臣家の家紋「五七ノ桐」が付いています。
初代の豊臣秀吉寄進の太閤塀は、完成翌年の文禄5年(1596年)の慶長伏見地震で、大仏殿、伏見城天守などとともに倒壊。
現在の太閤塀は、豊臣秀頼の再建で、京都国立博物館構内の発掘調査(築地塀の南東部)で発見された秀吉時代の礎石2基のホゾ穴の間隔から、柱間が3・3mと、現存する秀頼再建の柱間3mを上回ることが判明し、現存する太閤塀より当初のものは大規模だった可能性があることがわかっています。

蓮華王院(三十三間堂)境内の南端に位置し、重要文化財の南大門が入口になっています。
かつては西側にも続いていましたが今はなく、西大門は明治28年に東寺に移され、南大門(重要文化財)として使われています。

方広寺大仏殿は慶長元年(1596年)の大地震で崩落後、再建されていますが、寛政10年(1798年)に落雷で焼け落ち、現在は大仏殿跡緑地公園となっています。

ちなみに、太閤塀と、西宮神社の大練塀、熱田神宮の信長塀は日本三大土塀に数えられています。

蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀
名称 蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀/れんげおういん(さんじゅうさんげんどう)・たいこうべい
所在地 京都府京都市東山区三十三間堂廻り町657
関連HP 蓮華王院公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バス7分、博物館三十三間堂前下車。または京阪本線七条駅から徒歩5分
ドライブで 阪神高速8号京都線鴨川東出口から約2.2km。または、名神高速道路京都南ICから約6.7km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 蓮華王院 TEL:075-561-0467
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

蓮華王院(三十三間堂)

一般には三十三間堂の名で知られていますが、正式には蓮華王院(れんげおういん)で、天台宗の古刹。妙法院に属する堂で、妙法院の境外仏堂。1164(長寛2)年に後白河上皇が離宮として建てた法住寺殿の一角に平清盛に命じて創建したもの。建物は国宝、堂

日本三大土塀

日本三大土塀とは!?

泥土をつき固めて作った築地塀など、寺社の周囲を取り囲む土塀は、寄進されたものが多く、日本を代表する3ヶ所の土塀が日本三大土塀と呼ばれています。それが、熱田神宮(愛知県名古屋市)の信長塀、三十三間堂(京都市)の太閤塀、そして西宮神社(兵庫県西

 

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