京都府京都市中京区、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産のひとつ、二条城。その二条城で、北側にあった京都所司代(きょうとしょしだい)の上屋敷への通用門として機能したのが北大手門。改修されてはいますが、築城当時の江戸時代初期の門が現存し、国の重要文化財に指定されています。
京都所司代と二条城を結んだ門
慶長6年(1601年)、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、上洛時の宿所として二条城の築城を決定、慶長7年(1602年)に御殿、天守の造営に着工し、慶長8年(1603年)に完成していますが、同時に築かれたのが北大手門です。
慶長8年(1603年)、徳川家康は伏見城で征夷大将軍の宣下を受け、3月12日に竣工直後の二条城に入城、3月27日には重臣や公家を招いて将軍就任の祝賀の儀が執り行なわれていますが、その当時に完成した門が現存。
寛永元年(1624年)、徳川家光が3代将軍となり、2代将軍の徳川秀忠が家康を倣って大御所政治に入ると、二条城は後水尾天皇の行幸を迎えるため大改築(2代目天守として廃城となった伏見城の天守を二条城に移築)が行なわれていますが、北大手門も寛永2年(1625年)~寛永3年(1626年)に改修されています。
北大手門の先には京の治安維持を担った京都所司代(きょうとしょしだい)の上屋敷があり(現・京都市上京区藁屋町)、二条城と京都所司代への往来には北大手門が利用されていました。
幕末に二条城と京都所司代との連絡に使われた釣鐘が二条城に現存しています。
二条城・北大手門 | |
名称 | 二条城・北大手門/にじょうじょう・きたおおてもん |
所在地 | 京都府京都市中京区二条通堀川西入ル二条城町541 |
関連HP | 元離宮二条城公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線二条城前駅下車、徒歩2分で東大手門。JR京都駅から市バスで17分、二条城前下車、徒歩1分で東大手門 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約7.7km |
駐車場 | 第1駐車場(120台/有料)、第3駐車場(20台/有料) |
問い合わせ | 二条城 TEL:075-841-0096/FAX:075-802-6181 |
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