蜃気楼シーズン到来!|富山県魚津市

蜃気楼

3月中旬〜6月上旬、富山県魚津市で富山湾の神秘・蜃気楼が現れます。3月〜6月、2日〜3日間晴れが続き、フェーン現象気味の日に、穏やかな海面に1m~5mぐらいの北北東の風が吹くと、霞が浮かび上がるようにして姿を現します。短いもので数分、長ければ数時間にもわたって幻想的なショーを見ることができます。

春に現れるのは上位蜃気楼

蜃気楼には、上位蜃気楼(=春の蜃気楼)、下位蜃気楼(=冬の蜃気楼)の2種類があり、春の蜃気楼(出現確率が高いのは4月〜5月)、実際の風景の上側に、伸びたり反転した虚像が出現します。
富山湾の海面上に冷たい空気の層が生まれ、上部の暖気との間で密度が変わる歪みが生じるのです。

逆に冬の蜃気楼(11月〜3月)は、春とは逆に、実際の風景の下側に反転した虚像が現れます。
これは、冬期の冷たい北風が暖かい海流に接して温度のギャップが生まれるもの。
そのため、春とは光の屈折も逆になるのです。

例年だと4月~5月に10回~15回程度、観察されています。
観察に適した場所は、魚津埋没林博物館の海側。
観察にあたっては、10倍程度の双眼鏡があると便利です。
撮影の場合は、望遠タイプのものを持参しましょう。

魚津市のホームページでは、蜃気楼の出現予測も出しているので、魚津に行く際には要チェックです。

国内で蜃気楼が観測できるのは、富山県魚津市(富山湾)、滋賀県大津市(琵琶湖の湖上)、そして浮島現象が日常的に現れるのが北海道・道東の根室海峡(羅臼町、標津町、別海町)です。

上杉謙信や加賀藩主・前田綱紀、前田治脩も見た蜃気楼
元禄10年(1697年)に記された軍学書『北越軍談』(第29巻「一、越中魚津蜃楼付乾達婆城ノ事」)には永禄7年(1564年)の5月下旬~6月中旬(新暦6~7月)にかけて上杉謙信(当時は上杉輝虎)が本庄繁長、柿崎景家らと魚津へ来て蜃気楼を見たと記されています。
ただし、この『北越軍談』は、100年以上を経ての記録なので、正確ではない可能性もあります。
元禄13年(1700年)頃に著された『魚津古今記』には、加賀藩4代藩主・前田綱紀が魚津で蜃気楼を目にし、吉兆と喜び、それにちなんで喜見城(きけんじょう)と名付けたと記述され、さらに10代藩主・前田治脩(まえだはるなが)も寛政9年4月13日(1797年5月9日)、参勤交代の帰城途中に蜃気楼を目にし、こちらは同行した絵師に『喜見城之図』(正式名:魚津蜃気楼之図附喜見城之図断)を描かせています。
御旅屋(現:大町海岸公園)から眺めた蜃気楼です。

蜃気楼シーズン到来!|富山県魚津市 DATA

蜃気楼シーズン到来!|富山県魚津市
期間 3月中旬〜6月上旬
関連HP 魚津市観光協会公式サイト
所在地 富山県魚津市村木・釈迦堂
電車・バスで あいの風とやま鉄道魚津駅から徒歩15分
ドライブで 北陸自動車道魚津ICから約3.8km
駐車場 魚津埋没林博物館駐車場・海の駅蜃気楼駐車場などを利用
問い合わせ 魚津市商工観光課 TEL:0765-23-1025/FAX:0765-23-1060
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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