弥陀ヶ原遊歩道

弥陀ヶ原遊歩道

富山県立山町、立山黒部アルペンルート途中にある弥陀ヶ原(みだがはら)は約10万年前の立山火山噴出物によって形成された標高2000m内外の溶岩台地。日本国内では最も標高の高い所にあるラムサール条約登録湿地(「立山弥陀ケ原・大日平」)の弥陀ヶ原には、バス停を起点に散策する弥陀ヶ原遊歩道(標高差は60mほど)が整備されています。

餓鬼田(池塘)や湿原植物を観察

弥陀ヶ原遊歩道は、所要2時間の外回りコースと所要1時間の内回りコースの2つのコースがあり、湿原には木道も整備されています。

弥陀ヶ原は、餓鬼田とよばれる池塘が点在し、高山植物の宝庫。
野鳥や蝶、トンボなどが棲息し、自然観察にも最適です。
雲上の楽園的な様相から、立山信仰で、室堂・地獄谷などとの対比で、阿弥陀如来の慈悲を感じさせる阿弥陀如来の高原から弥陀ヶ原と命名されたと推測できます。
月山にも同様の地名がありますが、やはり出羽三山信仰がもたらしたもの。

弥陀ヶ原遊歩道の木道の途中にはベンチもあり、大日岳など周囲の山々をゆったり眺望することもできます。
弥陀ヶ原で宿泊せず、再び立山高原バスに乗車する場合は、弥陀ヶ原駅で乗車予約が必要。

ちなみに、雪深い立山なので、開通時のゴールデンウィークには雪原で、ようやく雪が溶け、ダケカンバが姿を見せるのが6月に入ってから。
高山植物観察なら7月〜8月、紅葉はナナカマドに始まり、見頃は例年10月上旬〜10月中旬頃。

取材・画像協力/弥陀ヶ原ホテル

弥陀ヶ原遊歩道
名称 弥陀ヶ原遊歩道/みだがはらゆうほどう
所在地 富山県中新川郡立山町弥陀ヶ原
関連HP 立山黒部アルペンルート公式ホームページ
電車・バスで 富山地方鉄道立山駅、または、関電トンネル電気バス扇沢駅から立山黒部アルペンルート利用
ドライブで 北陸自動車道立山ICから約25kmで立山駅駐車場。長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場
駐車場 立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設) 扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設)
問い合わせ 立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド TEL:076-432-2819
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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