京都府京都市中京区、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産のひとつ、二条城。外堀を渡り東大手門をくぐると二の丸で、二の丸御殿(国宝)の正門となるのが二の丸御殿唐門(にのまるごてんからもん)。御殿は築地塀で囲まれ、唐門をくぐると二の丸御殿の玄関である車寄(くるまよせ)が見えてきます。
修復工事で美しい彫刻が蘇った!
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切妻造り(きりづまづくり)、檜皮葺き(ひわだぶき)の四脚門で、唐破風(からはふ)をのせた二の丸御殿唐門(唐破風がのることが唐門という名の由来)。
両横は、二の丸御殿南側築地塀で、城の中にありながら、少し雅な雰囲気です。
平成25年の復元(修復)工事で、長寿を意味する「松竹梅に鶴」、縁起の良い組み合わせで長寿吉祥の象徴である「牡丹に蝶」(花札の絵柄でも有名)、聖域を守護する「唐獅子」、雲をよぶ龍と風を起こす虎とが対峙する「龍虎対決」(風雲に遭う覇者の姿)など、豪華絢爛な極彩色の彫刻が蘇っています。
装飾の「垂木鼻先金具」は天皇家の菊紋ですが、修復工事で飾金具を取り外した際に、発見菊紋の下から葵紋が発見され、江戸時代には徳川家の葵紋、明治時代になってその上に菊紋が重ねられたことも判明しています(破風飾金具の紋も同様です)。
明治17年、二条城が天皇家の別荘「二条離宮」となった際に、付け替えられたものだと推測されています。
唐門は、寛永3年(1626年)の後水尾天皇行幸を前に、3代将軍・徳川家光が造営を命じたもので、天守、行幸御殿、本丸御殿なども同じ時期に完成しています。
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二条城・二の丸御殿唐門 | |
名称 | 二条城・二の丸御殿唐門/にじょうじょう・にのまるごてんからもん |
所在地 | 京都府京都市中京区二条通堀川西入ル二条城町541 |
関連HP | 元離宮二条城公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線二条城前駅下車、徒歩2分で東大手門。JR京都駅から市バスで17分、二条城前下車、徒歩1分で東大手門 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約7.7km |
駐車場 | 第1駐車場(120台/有料)、第3駐車場(20台/有料) |
問い合わせ | 二条城 TEL:075-841-0096/FAX:075-802-6181 |
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