京都府京都市中京区三条通、明治維新での東京奠都(とうきょうてんと)の後に、近代的建築物が並んだ三条通りにあるのが、日本生命京都三条ビル旧棟(旧日本生命京都支店)。明治45年に着工、大正3年に完成した建物で、塔屋を含むスパン部分が現存、国の登録有形文化財に指定されています。
辰野金吾、片岡安の辰野片岡建築事務所が設計
設計は、東京駅などの設計で知られる辰野金吾(たつのきんご)が片岡安(かたおかやすし)とともに明治38年、大阪に設立した辰野片岡建築事務所で、赤レンガ造り(耐震性を高めるため、内部に鉄骨が入っています)、銅板葺きながら、外壁を石張りにする外観が特徴的です。
昭和58年に角地の塔屋と右側の一部だけを残して取り壊され、建物の左側で新築部分と繋がっています。
一見すると石造りのようですが、石張りなだけで、内部はレンガ造りです。
同時期には、日本生命保険九州支店(現・福岡市赤煉瓦文化館)、大阪市中央公会堂も設計していますが、いずれも国の重要文化財に指定されていることからも、日本生命京都三条ビル旧棟(旧日本生命京都支店)の重要性もよくわかります。
三条通り沿い、東側にはレンガ造りの家邊徳時計店のあるので、あわせて見学を。
日本生命京都三条ビル旧棟(旧日本生命京都支店) | |
名称 | 日本生命京都三条ビル旧棟(旧日本生命京都支店)/にほんせいめいきょうとさんじょうびるきゅうとう(きゅうにほんせいめいきょうとしてん) |
所在地 | 京都府京都市中京区三条通高倉東入桝屋町7 |
電車・バスで | 京都市営地下鉄京都市役所前駅から徒歩7分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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