もっとも摩周湖の湖面が見えやすい! 裏摩周展望台

『霧の摩周湖』で有名な摩周湖ですが、カルデラ湖でもある摩周湖を眺める展望台は4ヶ所。 そのうち3ヶ所が「表摩周」、残りの1ヶ所が「裏摩周」と呼ばれています。今回は、ちょっぴり穴場で秘境的なムードも漂う裏摩周展望台を紹介します。

摩周湖の展望台の「表」と「裏」を知ろう!

摩周湖の展望台は、湖を取り巻く外輪山の稜線に位置しています。 大型バスの駐車場やレストハウスもある摩周第1展望台、乗用車の駐車場がある摩周第3展望台、川湯パーク牧場を起点に馬でしか登れない摩周大観望、以上の3ヶ所が「表摩周」です。 いずれも川上郡弟子屈町(てしかがちょう)。美幌峠、川湯温泉、屈斜路湖のある弟子屈町、つまりは摩周湖の西側に位置しています。

対する「裏摩周」は、湖の東北の岸。南西に位置する摩周第1展望台(「表摩周」)とはおよそ180度の角度に位置しています。

摩周湖

摩周湖は「霧の発生装置」

では、何となく明るいイメージの「表摩周」と、暗いイメージの「裏摩周」ですが、実際は真逆。 実は、摩周湖の湖面を眺めるチャンスがもっとも多いのが裏摩周展望台なのです。 理由は、『霧の摩周湖』(1966年12月1日発売/作詞:水島哲・作曲:平尾昌晃・歌:布施明)という北海道を代表するご当地ソングまで生んだ「霧」にあります。

夏の観光シーズンに摩周湖を覆う霧は、太平洋高気圧が勢力を強めることが発生原因になっています。 釧路沖の太平洋(寒流)の上を通った冷たい風が、釧路湿原の上で温められ、さらに摩周湖にぶつかって上昇。上昇することで冷却され霧が生まれるというわけです。 つまり、根釧原野(釧路湿原)の北端に位置する摩周外輪山が「霧の発生装置」になっているのです。

実は湖面が見える確率大なのが裏摩周

この霧の発生は、摩周湖にぶつかって(気流が上昇して)生まれるので、釧路湿原に近い側の摩周第1展望台がもっとも霧に覆われるリスクが高く、続いて、摩周第3展望台、標高の高い摩周大観望という順になります。 裏摩周展望台はオホーツク海側に位置するので、結果、「表摩周が霧に覆われていても、湖面が見えやすい場所」ということに。 さらにいえば、標高も550mほどで摩周第3展望台よりは100mほど低いという利点もあります。

バイクツーリングが全盛だった時代、裏摩周展望台は開陽台(中標津町)とともにバイク乗りの憧れの地でした。ダケカンバとクマザサの茂る裏摩周展望台には駐車場と、トイレ、売店があるだけで、まだまだ往時の秘境ムードが残されています。

裏摩周展望台
名称 裏摩周展望台/うらましゅうてんぼうだい
所在地 北海道斜里郡清里町清泉
関連HP 清里町公式ホームページ
電車・バスで JR緑駅からタクシーで20分
ドライブで 根室中標津空港から約41km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 清里町役場企画政策課地域振興グループ TEL:0152-25-3601/FAX:0152-25-3571
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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