日本三大湖城とは!?

日本三大湖城

戦国時代末期から江戸時代初頭に築かれた城は、まだまだ防御が重視されていました。湖を堀代わりに、さらに物資輸送などに湖上交通を活用したのが「湖城」です。諏訪湖の高島城(長野県諏訪市)、琵琶湖の膳所城(ぜぜじょう/滋賀県大津市)、宍道湖(しんじこ)の松江城(島根県松江市)は「日本三大湖城」に数えられています。

日本三大湖城は、近世城郭の象徴でもある

葛飾北斎『勝景奇覧』信州諏訪湖
葛飾北斎『勝景奇覧』信州諏訪湖

日本三大湖城の共通点は、いずれも物資の搬入などが容易だったこと。
そして街道を睨む位置にあること。
その筆頭が、徳川家康が大津に築いた膳所城(ぜぜじょう)です。
近代的な築城の条件は、交通輸送に便利で、かつその要衝を抑えること。
東海道の要衝、そして琵琶湖の海上輸送の拠点に目をつけた家康は、大津城を廃して、膳所崎に諸大名を動員して城を築かせています。
高島城を築いたのも、松江城の築城も初代の藩主。
藩政時代(近世城郭)の幕開けに相応しいのが湖城だったいえるのです。

高島城

所在地:長野県諏訪市高島
別名:諏訪の浮城(すわのうきしろ)
築城年:文禄元年(1592年)〜慶長3年(1598年)
築城者:信濃諏訪藩(高島藩)初代藩主・日根野高吉(ひねのたかよし)=豊臣秀吉の小田原征伐で山中城を攻略した功績で信濃諏訪藩3万8000石を領有、浮城を築城
形式:連郭式平城(織田信長、豊臣秀吉の配下でで城の普請を経験したことを活用した織豊系城郭)
名城選定:続日本100名城(130番)/天守・櫓・門・塀などは昭和45年の復元

高島城

慶長3年(1598年)、豊臣秀吉の家臣・日根野高吉(ひねのたかよし)が築城した諏訪藩(高島藩)藩庁が高島城。諏訪湖を巧みに生かし、難攻不落を誇った水城で、「諏訪の浮城」と呼ばれました。日本三大湖城の一つに数えられましたが、江戸時代の諏訪湖の

膳所城(ぜぜじょう)

所在地:滋賀県大津市本丸町
別名:石鹿城、望湖城
築城年:慶長6年(1601年)
築城者:徳川家康の命により、東海道の押さえとして天下普請で(徳川幕府の命で諸大名を動員して)築城
形式:梯郭式平城(縄張りは城造りの名手と言われた藤堂高虎)/大手門、北大手門、南大手門は移築され現存(国の重要文化財)
名城選定:なし

膳所城(膳所城跡公園)

膳所城(ぜぜじょう)は、徳川家康が関ヶ原の合戦の翌年1601(慶長6)年に、築城の名手といわれる藤堂高虎(とうどうたかとら)に命じて築いた城。大津市の市街地に本丸跡が膳所城跡公園として整備され、周辺には城下町の風情も残されています。松江城(

松江城

所在地:島根県松江市殿町
別名:千鳥城
築城年:慶長16年(1611年)
築城者:出雲松江藩初代藩主・堀尾忠氏(ほりおただうじ)が宍道湖と中海を結ぶ太田川近くの末次城跡に築城
形式:輪郭連郭複合式平山城/現存天守は国宝
名城選定:日本100名城(64番)、国宝5天守

松江城(城山公園)

松江城(城山公園)

慶長16年(1611年)、信長・秀吉・家康に仕えた堀尾吉晴(ほりおよしはる)が亀田山に築城した城。関ヶ原の合戦後、堀尾吉晴、忠氏親子は月山富田城に入城しますが、山城で不便なため亀田山に松江城を築き、近世的な城下町を縄張りしたのです。松江城の

松江城・国宝天守

松江城・国宝天守

松江城の天守は、全国に現存する12天守のひとつで、国内に5つしかない国宝天守のひとつ。慶長16年(1611年)、堀尾吉晴が5年の歳月をかけて完成したもの。12天守のうち、天守閣の大きさ(平面規模)では2番目、高さ(約30m)では3番目、古さ

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