瑞鳳殿

瑞鳳殿

仙台城跡に位置する瑞鳳殿(ずいほうでん)は、寛永13年(1636年)に70歳で亡くなった初代仙台藩主・伊達政宗(だてまさむね)の霊廟で寛永14年(1637年)に、2代藩主・伊達忠宗により創建。創建時の建物は昭和20年に惜しくも戦災で焼失し、昭和54年に再建されています。

伊達政宗が眠る霊屋

伊達政宗は、永禄10年8月3日(1567年8月3日)、米沢城に生まれ、仙台藩祖として伊達62万石を築きました。
晩年となる寛永12年(1635年)、徳川家光が参勤交代の制度を諸大名に発表した際も、「命に背く者あれば、政宗めに討伐を仰せ付けくだされ」と率先してそれに従い、家光を補佐する形で、諸大名に模範を示しました。
寛永13年(1636年)、病気をおして江戸参府中、病状が悪化し、仙台藩外桜田上屋敷跡(現・日比谷公園)で没。
徳川将軍家は、江戸で7日、京で3日人々に服喪するよう命じ、御三家並みの待遇で、喪に服しています。
70歳で生涯を閉じた伊達政宗ですが、遺体は江戸から仙台に運ばれ、北山の野原で葬儀が行なわれ、伊達家特有の灰塚が築かれています。
遺命によりその翌年、経ヶ峯に埋葬され、造営されたのが瑞鳳殿です。

瑞鳳殿は、広瀬川の河畔の経ヶ峯と呼ばれる小高い丘に建ち、樹齢400年を越える杉木立に囲まれ厳かな雰囲気。
杉木立の参道を歩いた先に桃山様式の絢爛豪華な霊屋が建っています。
ちなみに瑞鳳殿は初代・伊達正宗、感仙殿は2代・伊達忠宗、善応殿は3代・伊達綱宗の廟となっています。

併設の「瑞鳳殿資料館」では霊屋が再建される際に行なわれた発掘調査で発見された遺骨から再現された3藩主の容貌像などを展示するほか、発掘調査の模様を20分の記録映画にして上映しています。

瑞鳳殿
名称瑞鳳殿/ずいほうでん
所在地宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2
関連HP瑞鳳殿公式ホームページ
電車・バスでJR仙台駅からタクシーで10分。または、仙台市地下鉄東西線大町西公園駅から徒歩15分
ドライブで東北自動車道仙台宮城ICから約5.3km
駐車場30台/無料
問い合わせ瑞鳳殿 TEL:022-262-6250/FAX:022-262-6251
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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