宮城県仙台市青葉区、仙台みやげで有名な「笹かまぼこ」を購入するなら、阿部蒲鉾店本店へ。豊漁のときに余ったヒラメをすり身にし、火であぶって食べたのが、笹かまぼこの始まり。仙台市内だけで20店舗近くあるが阿部かまぼこ発祥の店が本店。笹かまぼこという名を付けたのも阿部蒲鉾店です。
今も手作りにこだわる蒲鉾の名店
昭和10年創業の阿部蒲鉾店の笹かまぼこは、原材料に生魚を用い、化学調味料を使用せずに昔ながらの味を伝える貴重な店。
オートメーション化が進む中で、あえて製造工程を自動化せず、各工程ごとの出来栄えを「五感を使ってチェック」しているのだとか。
「あし(あし=かまぼこのコシのこと)がある美味しいかまぼこは、原材料の肉(魚のことをこう呼んでいます)へのこだわりから生まれます」とのことですが、水産ねり製品製造技能士という特殊技能を有した熟練の職人を多く抱え(試験官の資格を持っている職人も)、主要な行程は人の手で行なっているからこそ、おいしい「阿部の笹かまぼこ」が生まれるのです。
えびやしそ、野菜などが入ったスナック感覚のかまぼこ、さらにチーズボールなども用意されています。
本店、松島寺町店には、笹かま手焼きコーナーも併設。
笹かまぼこ、命名の親は阿部蒲鉾店初代社長、阿部秀雄さん
明治時代の初め、ヒラメの大漁が続き、その利用と保存のため、すり身にして手の平でたたき、笹の葉の形に焼いたのが、笹かまぼこのルーツ。
「ベロかまぼこ」、「木の葉かまぼこ」、「手の平かまぼこ」などと呼ばれていましたが、阿部蒲鉾店初代社長の阿部秀雄さんが、伊達家の家紋「竹に雀」にちなんで笹かまぼこと名づけ、店で売るかまぼこの人気とともに定着。
笹かまを焼く機械を作ったのも阿部秀雄さんで、特許をとらなかったため、笹かまぼこが定着し、今では仙台を代表する土産にまで発展したのです。
阿部蒲鉾店本店 | |
名称 | 阿部蒲鉾店本店/あべかまぼこてんほんてん |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区中央2-3-18 |
関連HP | 阿部蒲鉾店本店公式ホームページ |
電車・バスで | JR仙台駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 東北自動車道仙台宮城ICから約6.4km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 阿部蒲鉾店本店 TEL:022-221-7121/FAX:022-267-2323 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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