多聞山展望台(毘沙門堂)

多聞山展望台(毘沙門堂)

宮城県宮城郡七ヶ浜町、松島湾に南側から突き出した大きな半島先端の展望地が多聞山展望台で、「松島四大観」のひとつ。すぐ近くに東北電力仙台火力発電所がありますが、多聞山周辺の自然はよく守られています。宮城県道58号(塩釜七ヶ浜多賀城線)から多聞山展望広場公園まで車で入ることができ、多聞山の山頂へと手軽に到達可能。

「松島四大観」のひとつで、松島を南側から眺望

多聞山の山頂(多聞山展望台)から階段を下ると毘沙門堂で、多聞山の名の由来となった全長六寸(20cm)の多聞天像(毘沙門天像=四天王では多聞天と表現)を安置しています(33年に一度御開帳され、次回は2029年の予定)。

江戸時代の仙台藩の儒学者・船山萬年が実地踏査し、その著書『塩松勝譜』(えんしょうしょうふ)で、「東に大高森の壮観、西に扇谷の幽観、南に多聞山の偉観、北に富山の麗観」と讃えた多聞山の偉観(いかん=堂々とした素晴らしい眺め)は、実は、多聞山展望台ではなく毘沙門堂の裏側からのもの。
眼前に馬放島(鹽竈神社の御神馬が老いたときに放たれることが名の由来)、地蔵島を眺める迫力ある光景はまさに「偉観」なのです。

名称 多聞山展望台(毘沙門堂)/たもんざんてんぼうだい(びしゃもんどう)
所在地 宮城県宮城郡七ヶ浜町代ヶ崎浜八ヶ森
関連HP 七ヶ浜町公式ホームページ
電車・バスで JR多賀城駅からタクシーで20分
ドライブで 三陸自動車道仙台港北ICか約9km
駐車場 多聞山展望広場公園(20台/無料)
問い合わせ 七ヶ浜町産業課 TEL:022-357-2111/FAX:022-357-5744
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
扇谷展望台

扇谷展望台

宮城県宮城郡松島町、双観山近くにの扇谷山(標高65m)の展望地で「松島四大観」のひとつに数えられているのが扇谷展望台(おうぎだにてんぼうだい)。国道45号の双観山分岐近くから西側の山側にダートの道を入ると駐車場です。扇谷からの松島湾の眺望は

大高森展望台

大高森展望台

宮城県東松島市、奥松島の宮戸島にある標高105.2mのピークが大高森展望台。松島四大観のひとつで、松島湾に浮かぶ260あまりの島々を一望する景勝地。日本三景・松島を箱庭のように見渡すことから、「壮観」と称されています。大高森は四大観でも随一

富山展望台(富山観音堂)

富山展望台(富山観音堂)

宮城県松島町と東松島市の境に聳える標高116.8mの山が富山。山頂には富山観音が鎮座しますが、そこが「松島四大観」に数えられる絶景の地、富山展望台です。東南西の三方が一望にできるワイドビューが広がり、明治9年には、明治天皇も登拝され、その絶

松島四大観

松島四大観とは!?

日本三景に数えられる松島は、松島丘陵の東端が沈降して誕生した海岸で、大小約230の島嶼からなっています。江戸時代に定着した「松島四大観」(まつしましだいかん )は、大高森展望台(東松島市)、多聞山展望台(毘沙門堂)(偉観/七ヶ浜町)、富山展

日本三景

日本三景とは!?

寛永20年(1643年)に刊行された林春斎(はやししゅんさい/林羅山の三男・林鵞峰)の『日本国事跡考』の陸奥国のくだりで、松島、丹後・天橋立、安芸・宮島(原文は厳島)を卓越した三つの景観(原文は「三處奇觀」)としたのが、日本三景の始まり。松

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ