扇谷展望台

扇谷展望台

宮城県宮城郡松島町、双観山近くにの扇谷山(標高65m)の展望地で「松島四大観」のひとつに数えられているのが扇谷展望台(おうぎだにてんぼうだい)。国道45号の双観山分岐近くから西側の山側にダートの道を入ると駐車場です。扇谷からの松島湾の眺望は、入江が扇のように眺められる異色の光景で、頂上には仙台藩主の茶亭跡もあります。

かつて扇谷は松島の霊地のひとつだった!

江戸時代の儒学者・船山萬年が「東に大高森の壮観、西に扇谷の幽観、南に多聞山の偉観、北に富山の麗観」と讃えた幽観は、駐車場から石段を上った先に。

伊達政宗は松島を「日本第一の霊地ならん」とし、松島寺(現・瑞巌寺)の再興に着手。
伊達政宗と2代・伊達忠宗(だてただむね)の度重なる懇願で、寛永13年(1636年)に松島にやって来た臨済僧・雲居希膺(うんごきよう)が寛永14年(1637年)に庵(後の座禅堂)を建てたのがこの扇谷。
元禄7年(1694年)、4代藩主・伊達綱村(だてつなむら)が通称・大沢に海無量寺を開山。
明治の廃仏毀釈までは、この幽玄の地に慈光院、海無量寺が建っていました。
苔むした石段を上った先には達磨堂が再建されています(明治初年の廃仏毀釈で地図上は神社マークしかありません)。

扇谷周辺は紅葉の素晴らしさでも有名で、紅葉の見頃は例年10月下旬~11月上旬頃。

名称 扇谷展望台/おうぎだにてんぼうだい
所在地 宮城県宮城郡松島町松島桜岡入
関連HP 松島観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR松島海岸駅からタクシー5分で登口
ドライブで 三陸自動車道松島海岸ICから約4km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 松島観光協会 TEL:022-354-2618/FAX:022-354-6196
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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