宮城県刈田郡七ヶ宿町、羽州街道の七ヶ宿(上戸沢・下戸沢・渡瀬・関・滑津・峠田・湯原)脇を流れる白石川を堰き止めた宮城県最大のダムが七ヶ宿ダム(しちかしゅくだむ)。ダム湖は七ヶ宿湖で、「ダム湖百選」にも選定。国道113号沿いにある美しいロックフィルダム(堤高90.0m)です。
予約でダム見学も可能
平成4年4月13日に運用が開始された国土交通省直轄の多目的ダムで、1億900万立方メートルの水を貯めることができ、治水のほか、仙台平野のササニシキを育む農業用水、そして釜房ダム(碁石川)、宮床ダム(みやとこだむ/宮床川)、七北田ダム(ななきただむ/七北田川)、大倉ダム(大倉川)、青下ダムとともに仙台市の水がめにもなっています。
七ヶ宿湖とその上流の水源地帯は、仙台市の水がめということもあり、水質保全のために水源林の保全が図られています。
湖中央部には高さ77mの噴射能力がある大噴水が設置されていますが、これも観光目的ではなく、水質保全のために設置されたもの(プランクトンの細胞を破壊、湖面の水温を下げるなどの効果があります)。
水質保全のため、七ヶ宿湖での水上オートバイ、エンジン(燃料使用)付き船は禁止となっています。
カヌーなどで利用の場合にも「入湖証」が必要。
ダム湖畔には、面積28haの七ヶ宿ダム自然休養公園、道の駅七ヶ宿が整備され、七ヶ宿の名にちなみ77種777本の樹木が植栽され、春には桜が咲き誇ります。
平日のみ、予約で管理所屋上、監査廊(かんさろう)、クレストゲート操作室などダムの見学も可能。
七ヶ宿ダムの完成で、湖底に水没した集落などに関しては、七ヶ宿湖の上流側湖畔に建つ、「七ヶ宿水と歴史の館」で解説されています。
ダム湖ができる以前には、現在の湖底に渡瀬55戸、原50戸、追見53戸という山中七ヶ宿街道(羽州街道)の集落がありました。
とくに渡瀬宿は、仙台領内の山中七ヶ宿街道(山中通小坂越)に設置された7つの宿場、七ヶ宿(上戸沢・下戸沢・渡瀬・関・滑津・峠田・湯原)のうちでも重要な宿場でした。
七ヶ宿ダム(七ヶ宿湖)の上流には滑津大滝があるので、あわせて見学を。
七ヶ宿ダム(七ヶ宿湖) | |
名称 | 七ヶ宿ダム(七ヶ宿湖)/しちかしゅくだむ(しちかしゅくこ) |
所在地 | 宮城県刈田郡七ヶ宿町切通52-40 |
関連HP | 国土交通省東北地方整備局公式ホームページ |
ドライブで | 東北自動車道国見ICから約19.8km。または、白石ICから約22km |
駐車場 | 七ヶ宿ダム展望公園駐車場、七ヶ宿ダム自然休養公園駐車場など |
問い合わせ | 七ヶ宿ダム管理所 TEL:0224-37-2122/FAX:0224-37-2471 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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