富士川の左岸(上流から見て)、東名高速道路の北側の丘陵地帯が岩本山。最高点で標高は192.3mとさほど高くはありませんが、富士・富士宮市街地を眼下に富士山を眺める絶景スポットになっています。どうして絶景なのかといえば、富士山近くにありながら断層による隆起地形で、富士山の裾野まで見渡せるから。
古富士溶岩泥流がググッと隆起して岩本山が誕生!
山麓には日蓮が立正安国論を著した日蓮宗の本山(霊蹟寺院)・実相寺もありますが、山上一帯13.2haは岩本山公園として整備されています。
2月〜3月には、梅園が見頃を迎え、その時期なら梅と富士山のコラボも楽しめます。梅園のほか、シャクナゲの森、野生ツツジの森、山桜の森、芝生広場などがありますが、眺望がいいのは山頂にあるパノラマ展望台、張り出しデッキ、ちびっこ展望台。
この岩本山、実はプロアマを問わず、富士山の絶景を狙うカメラマンに人気の地。
茶畑越しの富士山、梅と富士山という日本的な光景をファインダーに収めることができることはもちろんですが、「場所を探せば、富士山の裾野まで眺望できる」ことも大きな理由。
どうして富士山の絶景ポイントかといえば、隆起地形だから。
およそ3万年前、古富士火山活動期に流下した古富士溶岩泥流が、富士川河口断層帯(大宮断層)の活動で隆起し、岩本山と北に連なる星山丘陵が形成されたのです。
ちなみに富士宮市街地の平坦地は、富士山から流れ出した土石流や溶岩流が星山丘陵を乗り越えられなくなり、星山丘陵の手前の低地を埋めるようになって誕生したもの。白糸の滝は古富士泥流とその上の溶岩層の間から地下水が吹き出したものです。
つまり、眼下に富士宮の平坦地を従え、まさに富士山に対峙するように隆起した丘が岩本山というわけです。
その地形的なメリットをいかに活かすかが、いい写真を撮るポイントにもなるのです。
岩本山公園 | |
名称 | 岩本山公園/いわもとやまこうえん |
入園 | 入園自由 |
所在地 | 静岡県富士市岩本1605 |
関連HP | 富士市公式ホームページ |
電車・バスで | JR富士駅からタクシーで20分。JR新富士駅からタクシーで25分 |
ドライブで | 東名高速道路富士ICから約8km |
駐車場 | 311台/無料 |
問い合わせ | 富士市振興公社公園事業課 TEL:0545-55-3553/FAX:0545-57-0180 |
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