霧島山(新燃岳)の噴火活動が活発化 噴火警戒レベル2に引き上げ!

新燃岳

福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、霧島山・新燃岳(しんもえだけ)では、2024年10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加し、注意を呼びかけていましたが、12月12日(木)、火口周辺警報を発表。噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げています。

レベル2(火口周辺規制)に引き上げ

新燃岳

鹿児島地方気象台によると、鹿児島県霧島市と宮崎県小林市にまたがる霧島山(新燃岳)では、10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加。
GEONET(GNSS連続観測システム=電子基準点と茨城県つくば市のGEONET中央局で構成される、国土地理院が運用する観測網)では、11月頃から、新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられる基線のわずかな伸びが確認されています(ただし、霧島山を挟む長い基線では、霧島山深部の膨張を示すような変化は確認されていません)。

監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められませんが、火山性地震の増加を受け、火山活動が高まっていることから、新燃岳火口から2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとしています。

「弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください」(鹿児島地方気象台)と、さらなる警戒を呼びかけています。

霧島山での有史以来の大規模な噴火は788年(御鉢)、1235年(御鉢)、1716~1717年(新燃岳)の3回あり、新燃岳では、2008年〜2010年にかけ小規模な噴火が続き、2011年に本格的(中規模)なマグマ噴火が発生しています。

岩手山、秋田駒ヶ岳と、国内の火山が活発化しているので、周辺にお出かけの際にはご注意を。

新燃岳
2011年の噴火の様子
霧島山(新燃岳)の噴火活動が活発化 噴火警戒レベル2に引き上げ!
名称 新燃岳/しんもえだけ
所在地 鹿児島県霧島市・宮崎県小林市
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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