佐土原城・二の丸跡に建つのが佐土原城跡歴史資料館「鶴松館」で、館名の「鶴松」は佐土原城の別称。二の丸御殿を復元した館内は、寛永年間の城址をもとに推定復元されたもので、書院、数奇屋(土人形の館)、大広間の3棟からなり、書院には島津家の調度品、西南戦争関係の史料などの歴史資料が、数奇屋に佐土原人形が展示されています。
二の丸御殿の一部を歴史資料館として復元
佐土原城は典型的な中世の山城で、本丸・松尾丸・南之城から成っていましたが、近世には執政に不便となったので、1625(寛永2)年、佐土原藩主2代・島津忠興(しまづただおき)が山上の建物(本丸)を二の丸に移しています。
佐土原城跡歴史資料館「鶴松館」が建つのはその居館の跡で、建物の絵図は残っていませんが、遺構の柱礎石に基づき、寛永期の武家屋敷の木割りで復元しています。
佐土原城は、14世紀半ば、伊東氏の一族・田島休助によって田島城(たじまじょう)として築かれたのが始まり。
1480(文明12)年、伊東本家筋から伊東祐国が佐土原氏の養子に入り、正式に伊東氏が田島城(佐土原城)を支配。
伊東四十八城の一つとなります。
その後、島津義久の実弟島津家久が城主となり、関ヶ原合戦後の1603(慶長8)年に島津以久(しまづもちひさ)が入城し、佐土原藩(さどわらはん)初代藩主に。
明治3年に広瀬移転に伴って建物を破却しますが、広瀬城は完成をみずして廃藩置県に。
なお、佐土原城は、「続日本100名城」に選定。
佐土原城跡歴史資料館「鶴松館」 | |
名称 | 佐土原城跡歴史資料館「鶴松館」/さどわらじょうしれきししりょうかん「かくしょうかん」 |
所在地 | 宮崎県宮崎市佐土原町上田島8202-1 |
関連HP | 佐土原城跡歴史資料館公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐土原駅から宮崎交通バス西都行きで、佐土原小前下車、徒歩8分 |
ドライブで | 東九州自動車道西都ICから約4km |
駐車場 | 60台/無料 |
問い合わせ | 佐土原城跡歴史資料館「鶴松館」 TEL:0985-39-6911/FAX:0985-39-9297 |
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