空海寺

空海寺

奈良県奈良市雑司町、正倉院の北に建つ東大寺の末寺が空海寺。本堂内に空海が造ったと伝わる霊窟があり、そこに本尊を安置したため「穴地蔵」と呼ばれていた古刹。空海が草庵にしていたとき「いろは仮名」を作ったとも伝えられる場所ですが、享保19年(1734年)の本堂改築寺に空海ゆかりの遺跡は失われています。

東大寺の第14代別当を務めた空海の草庵が前身

空海は延暦23年(804年)、東大寺戒壇院で得度受戒し(太政官譜による)、唐から帰国後の810年(弘仁元年)、勅命により東大寺の第14代別当を務めています。
東大寺の大仏(毘盧遮那仏)の前で、毎朝、真言密教の経典である理趣経(りしゅきょう)が読まれるのは、空海ゆかりの伝承だと推測できます。

東大寺では4年間別当を務めていますが、その際、東大寺境内に草庵を構えた場所がこの空海寺で、空海寺の本尊は、空海自刻と伝わる地蔵菩薩石像です(本尊の地蔵菩薩は、秘仏で内陣に納められています)。

東大寺の僧侶が亡くなった時に葬儀を行ない、その墓地が置かれるのが空海寺で、司馬遼太郎の『街道をゆく』にもその旨が紹介されています。
本堂前にある地蔵十王石仏(矢田地蔵)は、大きな光背に十王、閻魔閻羅、地獄の審判官などを従えた立派なもので室町時代後期の作。
矢田寺(やたでら)にあったものが常福寺(明治初年の廃仏毀釈で廃寺)に移され、その後、空海寺に移されたため矢田地蔵と呼ばれているのです。

空海寺
名称 空海寺/くうかいじ
所在地 奈良県奈良市雑司町162
関連HP 空海寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良駅から徒歩25分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約5.5km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 空海寺 TEL:0742-22-2096
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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