柳の渡し跡

柳の渡し跡

現在の奈良県吉野郡大淀町北六田と吉野町六田とを結んだ渡しが、柳の渡し。吉野町側では六田の渡し(むだのわたし)と呼び、吉野川の渡し船が吉野から熊野本宮へと至る大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の起点となっていました。椿の渡し、桜の渡しとともに、吉野川の三渡津のひとつ。

大峯奥駈道の結願・柳の宿へ吉野川を渡る渡し船

柳の渡しは、大峯奥駈道の75ヶ所に設置される靡(なびき)と呼ばれる行場(七十五靡)の最初の行場で、修験者はここで水垢離(みずごり)し身を清めて吉野山へと入ったのです。
また金峯山寺蔵王堂に参詣する吉野詣での人々もこの柳の渡しで吉野入りを果たしました。

大峯奥駈道では、熊野本宮から吉野山に向かうのが順峯(じゅんぷ)、逆に吉野山から熊野本宮に向かう逆峯(ぎゃくふ)で、順峯では柳の渡しを渡った第75靡・柳の宿(やなぎのしゅく)が結願(けちがん)の地になるのです。

渡し場が開かれたのは平安時代、醍醐寺の開祖・聖宝理源大師(しょうほうりげんだいし)によるといわれています。
現在の永久橋として美吉野橋が架けられたのは大正8年のこと。
美吉野橋の大淀町側の国道横には天明6年(1786年)建立の石灯籠と柳の木が現存、往時を偲ぶことができます(往時には上流側80mの地にありました)。
柳の木は、『万葉集(柿本人麻呂歌集)』に「河蝦(かはづ)鳴く六田(むつた)の川の川楊(かはやぎ)のねもころ見れど飽かぬ川かも」と歌われて以来、この地の象徴的な存在となっています。

柳の渡し跡
名称 柳の渡し跡/やなぎのわたしあと
所在地 奈良県吉野郡大淀町北六田
関連HP 大淀町公式ホームページ
電車・バスで 近鉄六田駅から徒歩5分
駐車場 なし
問い合わせ 大淀町教育委員会文化振興課 TEL:0747-54-2110/FAX:0747-54-2112
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
六田の渡し場跡

六田の渡し場跡

現在の奈良県吉野郡吉野町六田と大淀町北六田を結んだ渡し場が、六田の渡し(むだのわたし=柳の渡し)。吉野から大峯山へと至る大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の起点となっていました。美吉野橋の吉野町側のたもと、六田の渡し場跡には、大峯山を開いた

 

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