信濃川、飯山線沿いの豪雪地帯で知られる新潟県津南町。環境省の「名水百選」にも選定される龍ヶ窪(りゅうがくぼ)などブナの森から湧き出す名水、そして美味しい米の里にもなっています。そんな津南町で明治40年に創業という老舗の酒蔵が苗場酒造。仕込みがほぼ終わった時期ということで、特別に酒蔵を見学させてもらいました。
越後らしい小さな酒蔵に、キラリと光る銘酒との出会いが!
「冬の醸造期には、蔵全体が雪に埋まるほどです」という豪雪の津南町。
苗場山の生み出す清冽で柔らかな伏流水、冬の間は雪に囲まれるという風土(澄み切った空気)、米どころ新潟の良質な県内産酒米「五百万石」、「越淡麗」、そして越後杜氏の技が美味しい酒を醸しています。
全国新酒鑑評会金賞常連の酒蔵ですが、蔵元直営売店では、全種類の日本酒の試飲が可能です。
お気に入りの清酒を探すことができます。
銘柄はメインのブランド「苗場山」(純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸、吟醸酒、純米酒、原酒、本醸造、冷酒用[辛口]、別撰)と、創業当時からの「不二正宗」(現在は佳撰のみ)。
「近年、純米大吟醸、大吟醸、吟醸などの割合が増えているので、必然的に丁寧な、手抜きのない酒造りをさらに一層心がけています」とのことで、案外、地元の人が御用達の本醸造とか別撰あたりを多く買うのが、日常使いなら狙い目かもしれません。
季節によっては(春)、搾りたての酒粕の販売も。
苗場というと、プリンスホテル、苗場国際スキー場というイメージを連想する人も多いかと思いますが、津南町は、ちょうど苗場スキー場の裏側。
社名を2014年に滝澤酒造から苗場酒造に変えたのは、「地元で愛される酒」から全国展開、さらには世界へとの広がりを意識してのこと。
蔵見学は、仕込みのないオフシーズンなら随時可能とのことです。
「苗場山の登山の帰りに寄るお客様が増えた」とのことですが、国道117号と、国道405号がクロスする場所にあるので、ドライブ途中の立ち寄りもおすすめです。
苗場酒造 | |
名称 | 苗場酒造/なえばしゅぞう |
所在地 | 新潟県中魚沼郡津南町下船渡戊555 |
関連HP | 苗場酒造公式ホームページ |
電車・バスで | JR津南駅から徒歩25分 |
ドライブで | 関越自動車道塩沢石打ICから約26km |
駐車場 | 15台/無料 |
問い合わせ | 苗場酒造 TEL:025-765-2011/FAX:025-765-5100 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材協力/苗場酒造、新潟県観光協会、雪国観光圏
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