みなとぴあ新潟市歴史博物館

信濃川・新潟西港に面して建つ歴史博物館が「みなとぴあ新潟市歴史博物館」。新潟は北前船の寄港する湊町で、全国各地の物産や文化の集散地でした。湊から河川を使って物資は流通し、江戸時代には商業基地として大いに繁栄したのです。明治の開港以降の発展を含め、新潟市の歴史を俯瞰できるミュージアムです。

北前船から開港へ、新潟市の歴史を学ぶならここへ!

1858(安政5)年の日米修好通商条約で、新潟港は箱館(函館)、神奈川(横浜)、神戸、長崎とともに日本海側で唯一、開港地となり、以来国際貿易港として発展してきました。

「みなとぴあ新潟市歴史博物館」は、そんな新潟市の歴史を詳しく解説した博物館で、2代目新潟市庁舎(明治44年完成、昭和8年焼失)の外観(外装は木造モルタル仕上げ)をモチーフにした本館のほかに開港の面影を伝える最古の税関庁舎「旧新潟税関庁舎」(国の重要文化財)、昭和初期の重厚な銀行建築「旧第四銀行住吉町支店」が併設施設として見学が可能です。

博物館本館2階の常設展示室では、新潟の歴史を、「郷土の水と人々の歩み」をテーマにして解説。
夜間には、敷地内の旧新潟税関庁舎・旧第四銀行住吉町支店・石庫・本館がライトアップされ、デートや散策にも絶好。
博物館敷地のうち、史跡部分以外については、夜間も自由に入場できます。

ちなみに博物館本館脇の四間堀は、大正期の西堀をイメージしたもの。
江戸時代になって洪水のために信濃川の流路が変化し、1655(明暦元)年に新たに上流に移転した町割りを行ない、都市の動脈ともいえる西堀、東堀が造られました。

昭和30年の新潟大火を契機に、昭和39年開催の新潟国体頃までに堀は埋め立てられてしまいました。
往時の新潟市は「水の都」だったのです。

みなとぴあ新潟市歴史博物館前を流れる信濃川の護岸には信濃川ウォーターシャトルも発着(みなとぴあ~朱鷺メッセ~萬代橋西詰~万代シティ~県庁前~ふるさと村を往復)。

みなとぴあ新潟市歴史博物館
名称みなとぴあ新潟市歴史博物館/みなとぴあにいがたしれきしはくぶつかん
所在地新潟県新潟市中央区柳島町2-10
関連HPみなとぴあ新潟市歴史博物館公式ホームページ
電車・バスでJR新潟駅万代口バスターミナルから新潟交通バス昭和大橋・入船町行きで25分、歴史博物館前下車。または朱鷺メッセ先回りコースで15分、歴史博物館前下車
ドライブで日本海東北自動車道新潟亀田ICから約8.7km
駐車場60台/無料
問い合わせみなとぴあ新潟市歴史博物館 TEL:025-225-6111/FAX:025-225-6130
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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