大河津可動堰

大河津可動堰

新潟県燕市を流れる一級河川・大河津分水(おおこうづぶんすい)の流量を調節する堰(ダム)が、大河津可動堰(おおこうづかどうぜき)。国土交通省直轄ダムで、現在のダムは、魚道含む全長293.1m、6径間(調節ゲート4門、制水ゲート2門)で構成され、信濃川に跨る洗堰ともに、洪水防止などに活躍しています。

大河津分水の流量を調節するダム

大河津可動堰
大河津可動堰の上部は車道で通行可能

大河津分水は、信濃川の流量を減らすことで氾濫を防止し、さらには湿田が乾田化する目的で築かれた全長9.1 kmの信濃川の分水路で、大正11年8月25日に通水。
明治40年から5年、延べ1000万人もの労働力を投入した世紀の大工事で生まれた大河津分水路によって、湿田が乾田化され、機械化に伴い米の収穫量が2倍~3倍に増加、越後平野は日本有数の米どころに発展したのです。

当初は自在堰が設置されていましたが、昭和6年6月20日に初代の可動堰完成、さらに耐震などの強化された2代目となる現在の大河津可動堰が平成23年11月23日に供用を開始しています。

旧大河津可動堰、大河津可動堰ともIHI(旧石川島播磨重工業)が製造していますが、現在の大河津可動堰は、ラジアルゲート方式(日本最大級の油圧式シリンダで円を描くように動く)としては日本最大級。

東岸には「日本さくら名所100選」に選定の大河津分水桜並木、大河津分水さくら公園、信濃川大河津資料館があり、観光拠点にもなっています。
また信濃川本流の入口には、大河津分水洗堰(おおかわづぶんすいあらいぜき)があり、その横の旧河道には国の登録有形文化財に指定される旧大河津分水洗堰(きゅうおおかわづぶんすいせんせき)があるので、時間があればあわせて見学を。

大河津可動堰
名称 大河津可動堰/おおこうづかどうぜき
所在地 新潟県燕市五千石
関連HP 燕市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR分水駅から徒歩25分
ドライブで 北陸自動車道栄スマートICから約9km、三条燕ICから約11km
駐車場 大河津分水さくら公園駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
大河津分水洗堰

大河津分水洗堰

新潟県燕市大川津、越後平野を水害から守るため、信濃川の水を分流する大河津分水が大正11年8月25日に通水されますが、分流地点、信濃川の河口から60km地点に大正11年に築かれた堰が、大河津分水洗堰(おおかわづぶんすいあらいぜき)。現在の洗堰

旧大河津分水洗堰

旧大河津分水洗堰

新潟県燕市大川津、越後平野を水害から守るため、信濃川の水を分流する大河津分水が大正11年8月25日に通水されますが、分流地点、信濃川の河口から60km地点に大正11年に築かれた堰が、旧大河津分水洗堰(きゅうおおかわづぶんすいせんせき)。国の

 

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