長野県大町市にある仁科三湖(にしなさんこ)のうちで、もっとも大町市街寄りに位置する、湖面標高764m、周囲6.5kmの湖が木崎湖(きざきこ)。仁科三湖と呼ばれる三湖のうち、中綱湖、青木湖と同様、フォッサ・マグナ(糸魚川・静岡構造線)の地溝上にできた湖で、扇状地による堰止め湖。最深部は30mほどの深さがあります。
木崎湖の固有種・キザキマスも棲息
構造的には鹿島川扇状地による堰止め湖。
鹿島川の扇状地が発達し、農具川を東に追いやって堰き止め、木崎湖が生まれたのだと推測されています。
この扇状地は、美味しい米の生産地にもなっています。
仁科の「科」は丘のような地形を意味する言葉なので、仁科三湖のような堰止め湖にはピッタリともいえる地名です。
「レジャーの木崎湖」と呼ばれる通り、釣り・湖上スポーツやキャンプ、スカイスポーツが盛ん。
南岸の木崎湖温泉に、木崎湖モダンボート、木崎湖キャンプ場(バンガローもあります)、北岸の海の口地区に小熊山でパラグライダーを実施する木崎湖フライトパークが営業しています。
湖西岸の小熊山(1302.7m)へのトレッキングは、木崎湖キャンプ場から登り1時間45分、下り1時間15分(標高1278mの木崎湖展望地まではさらに北へ30分)で、鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳を眺望、木崎湖を眼下にできます。
鹿島槍黒沢高原から南に、林道小熊黒沢線に入れば、木崎湖の展望スポットまで車で到達も可能(林道の状況は事前に大町市に確認を)。
湖には、ワカサギ、鯉、フナなどのほかに、木崎湖の在来種という説もあるキザキマス(サクラマスの仲間で全長40cmにも達する大型のマス)が棲息。
湖南岸には、葛温泉から引湯した木崎湖温泉(日帰り入浴施設「ゆーぷる木崎湖」)があり、割烹旅館「だるまや本店」など湖魚料理が味わえる宿もあるので、観光に基地としても絶好です。
いしだあゆみがマドンナ役となったシリーズ第29作目の『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』では、冒頭のシーンに木崎湖が使われています。
テレビアニメ『おねがい☆ティーチャー』、『おねがい☆ツインズ』の舞台でもあり、近年はアニメの聖地としても注目されています。
木崎湖 | |
名称 | 木崎湖/きざきこ |
所在地 | 長野県大町市平 |
関連HP | 大町市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR信濃木崎駅から徒歩15分 |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約32km |
駐車場 | 木崎湖市営駐車場(70台/有料) |
問い合わせ | 大町市観光協会 TEL:0261-22-0190/FAX:0261-22-5593 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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