長野県白馬村、白馬と鬼無里(きなさ)を結ぶ国道406号。その白馬側の入口が大出(おおいで)地区で、地区を流れる姫川に架かる吊り橋が大出の吊橋(おおいでのつりばし)。ジクソーパズルにもなった白馬連峰を眺める絶景の地で、カメラマンはもちろん、絵を描く人の姿を必ず見かける人気の場所のひとつ。
白馬三山を眺望する絶景の地
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大出の吊橋の入口、国道406号脇には駐車場も整備され、吊り橋を眺める一等地と林間の展望台へは遊歩道も設けられています。
大出吊橋から下流、姫川両岸一帯5.9haが大出公園として整備され、吊り橋のたもとには吊橋茶屋、古径庵、遊歩道途中の眺望ゾーン・眺望テラスにはおいしいコーヒーと紅茶が自慢の喫茶「カミニート」があります。
大出の吊橋は、かつては木造の吊り橋でしたが平成14年度に鉄の橋に架け替わっています。
大出の吊橋から国道を鬼無里寄りに走ると、やはり白馬三山の展望地として名高い白沢峠。
トンネルの白馬側に駐車スペースがあります。
大出地区から北の松川を渡った場所が「塩の道」千国街道(松本街道・糸魚川街道)の塩島宿で、中世の塩島城の跡もあります。
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姫ヶ淵は奴奈川姫と建御名方神、別れの地
大出の吊橋の上流側が、姫ヶ淵。
姫川の姫は、『古事記』、『出雲風土記』に記載のある奴奈川姫(ぬなかわひめ)のこと。
古代の高志国(現在の福井県から新潟県一帯、越の国)の女王で、出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)の求婚を受け、建御名方神(たけみなかたのかみ)が誕生。
その建御名方神は、糸魚川静岡構造線沿いに姫川を遡り、安曇野を経て諏訪に鎮座した(諏訪大社の祭神)と伝えられています。
建御名方神が諏訪を目指して糸魚川から姫川を遡った際、奴奈川姫が見送ったのが姫ヶ淵近くのコウカイ原だとされています(『天津神社並奴奈川神社』)。
大出の吊橋 | |
名称 | 大出の吊橋/おおいでのつりばし |
所在地 | 長野県北安曇郡白馬村北城 |
ドライブで | 上信越自動車道長野ICから約45.7km |
駐車場 | 20台/無料 |
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