野沢温泉・大湯

野沢温泉・大湯

長野県野沢温泉村、野沢温泉の中心部にある共同湯が大湯で、野沢温泉のシンボル的な存在。野沢温泉には30余の源泉があり、周辺の住民が「湯仲間」という制度を組織して共同湯を維持管理しています。現在も13ヶ所の外湯(共同湯)が健在で、外来者も野沢温泉のゲストとして入浴することができます。

野沢の惣湯で、前身は飯山藩の御殿湯

地元では惣湯(そうゆ)と呼び習わした外湯が大湯。
源泉は、すぐ背後に建つ「旅館さかや」(江戸時代は造り酒屋で、宿は明治43年)の敷地内から自噴する単純硫黄泉(pH8.7)で、源泉温度は66.4度という高温。

歴史的には、寛永16年(1639年)、松平忠倶(まつだいらただとも)が掛川藩主から飯山藩主となったときに、野沢温泉に奉行を配置し、御殿湯を築き、城主や家来が入浴するようにしたのが大湯の始まりと推測できます(松平忠倶は、千曲川の治水工事など飯山藩の基礎を固めた藩主です)。

現在の湯小屋は、平成6年再建のもので、江戸時代の湯小屋を彷彿させるもので、大正以前の建物と同じ造り。
湯船は2あり、入口に脱衣場があり、脱衣場に近い方が「ぬる湯」、奥が「あつ湯」という構造ですが、観光客は、「ぬる湯」の方でもなかなか入れない熱さです(高温の温泉が源泉かけ流し)。

入浴料は志納ということですが、維持管理のためにもぜひ志納箱に入金し、マナーを守って入浴を。

取材協力/野沢組

野沢温泉・大湯
名称 野沢温泉・大湯/のざわおんせん・おおゆ
所在地 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8765
関連HP 野沢組公式ホームページ
電車・バスで JR戸狩野沢温泉駅から信州バス野沢温泉行きで19分、終点下車、徒歩6分
ドライブで 上信越自動車道豊田飯山ICから約20km
駐車場 野沢温泉村営駐車場(無料/スキーシーズンは有料)を利用
問い合わせ 野沢組惣代事務所 TEL:0269-85-3505/FAX:0269-85-3593
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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