長野県茅野市米沢、茅野市市民の森の東側、大塩地区にあるユーモラスな道祖神が、北大塩の接吻道祖神(きたおおしおのせっぷんどうそじん)。長野県内には3000もの双体道祖神がありますが、江戸時代に造立された接吻姿の抱擁像は、わずかに4基ほどという希少なものです。
双体道祖神のなかでもわずか数体という貴重な接吻像
本来、道祖神は、集落の入口に置かれた塞の神(さいのかみ)のことで、災難を村に入れないために置かれたもの。
夫婦和合、子孫繁栄、豊作祈願などの目的で置かれているので、接吻道祖神は、夫婦和合、子孫繁栄を願ってということに(長野県内には「乳さぐり道祖神」という少しエッチな道祖神も3基あります)。
江戸時代中期〜明治時代初期に造立されたものが大半ですが、茅野は最盛期に1300人の石工がいたという高遠(現・伊那市高遠)に近いことから(杖突峠を越えれば高遠)、いろいろな像がつくられています。
北大塩の接吻道祖神は高さ98cm、幅70cmで、刻まれた男女の像の高さは45cmほど。
銘がないため、造立の年代は不明ですが、江戸時代と推測されます。
近くには茅野市の水源のひとつでもある北大塩大清水もあるので、時間にゆとりがあればあわせて見学を。
北大塩の接吻道祖神 | |
名称 | 北大塩の接吻道祖神/きたおおしおのせっぷんどうそじん |
所在地 | 〒391-0216 長野県茅野市米沢北大塩 |
電車・バスで | JR茅野駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 中央自動車道諏訪ICから約8km |
駐車場 | なし |
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