諫早公園(高城)

諫早公園(高城)

長崎県諫早市高城町にある水と緑に囲まれた諫早公園。公園がある場所は文明年間(1469年~1486年)に伊佐早(現・諫早)地方を統一した西郷尚善(さいごうひさよし)が築城した高城(諫早城)の城跡。元禄12年(1699年)、財政難から藩庁を麓の諫早陣屋に移すまで城として機能していました。

縄文時代をルーツにする森が茂る!

高城を築城した西郷尚善以降、伊佐早を100年近く統治した西郷氏ですが、4代目・西郷信尚(さいごうのぶひさ)は、天正15年(1587年)、豊臣秀吉の島津氏攻略命令に背き、龍造寺家晴によって城から追われることに。
その後、龍造寺家晴の子・龍造寺直孝(りゅうぞうじなおのり)が、地名を伊佐早から諫早に改め、自らも諫早直孝に改名しています。
以降、江戸時代には佐賀鍋島藩の支藩として存続し、明治維新に至るまで諫早家が統治しています。

遠望すると森にしか見えない丘は、中世から近世初期の城、高城の城跡で、土塁や空堀なども現存。
園内路で急な坂やカーブは、中世に山城だった名残です。
昭和33年に諫早市が高城の城跡を諫早家から譲り受け、諫早公園として整備公開、有名な眼鏡橋は昭和36年に園内に移築されたもの。

公園内にはスダジイを主体にヤブツバキなどが茂っており、「諫早市城山暖地性樹叢」(いさはやししろやまだんちせいじゅそう)として、周囲1kmほどの丘陵地全体が、国の天然記念物に指定されています。
なんと、この森、縄文時代をルーツにする森で、今に残されているのです。
本丸の跡には、樹齢約800年で長崎県屈指の巨樹、クスノキも茂っていますが、このクスノキも龍造寺家晴軍の猛攻を見ていたことに。

例年3月上旬にはヒガンザクラが咲き、諫早で一番早い桜として花見で賑わうほか、別名「つつじ公園」とも呼ばれ、4月から5月には、2500株のツツジが満開に。

諫早公園(高城)
諫早公園(高城)
名称 諫早公園(高城)/いさはやこうえん(たかじょう)
所在地 長崎県諫早市高城町772
関連HP 諫早市公式ホームページ
電車・バスで JR諫早駅から川沿いに徒歩15分
ドライブで 長崎自動車道諫早ICから約4km
駐車場 5台/無料、または、上山公園駐車場(70台/無料)を利用
問い合わせ 諫早市緑化公園課 TEL:0957-22-1500
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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