島原半島の南端、早崎半島(長崎県南島原市)の突端の高台に建つのが瀬詰崎展望台。幅5kmほどの早崎瀬戸を挟んで天草下島と向き合う場所にあり、ワイドなパノラマが期待できます。眼下の岩礁地帯に瀬詰埼灯台があり、有明海の入口を見守っています。展望台近くには石塁がありますが、幕末に築かれた瀬詰崎台場の跡。
島原半島世界ジオパークのジオサイト
瀬詰崎は、早崎玄武岩が観察できる場所として、島原半島世界ジオパークのジオサイトになっています。
島原半島の始まりともいえる約430万年前の火山の噴火による地層で、現在の雲仙火山とは種類が異なる、玄武岩という流れやすい溶岩が黒い岩畳のように露出しています。
島原半島を生み出した最初の噴火は、海底火山の噴火で、高温のマグマと海水が交わり、マグマ水蒸気爆発が生まれたと推測できます。
火山体が成長し、陸となった際に玄武岩質の溶岩流が覆ったのが、現在瀬詰崎先端の海岸部で観察できる早崎玄武岩です。
瀬詰崎から対岸の天神山(天草市五和町)を結んだ直線の東側が有明海となります。
有明海には最大5.5mもの干満差があり、その入口となる早崎瀬戸には3月~6月の大潮時には潮流の速さが最大7ノットとなり、直系20m程度のうず潮が幾つも生まれます。
日本三大潮流とPRされたり、そう記述するブログなどもありますが、日本最速の鳴門海峡が10.5ノット(時速19.4km)、来島海峡が10.3ノット(時速19.1km)、関門海峡が9.4ノット(時速17.4km)で、以上の3ヶ所が一般的に「日本三大潮流」とされています。
名称 | 瀬詰崎展望台/せづめざきてんぼうだい |
所在地 | 長崎県南島原市口之津町乙 |
ドライブで | 長崎自動車道諫早ICから約56km |
駐車場 | 5台/無料 |
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