鈴鹿アルプスとも称される鈴鹿山脈の主峰で、花崗岩のダイナミックな秀峰が御在所岳(ございしょだけ)。三重・滋賀県境に位置し、標高は1212mとさほどではありませんが、御在所ロープウェイも架かり、登山でも人気の名峰。その御在所岳、中道登山道途中の名所「おばれ岩」が倒壊の危機に瀕しています。
中京圏の登山家には人気の御在所岳中道にある名所

「おばれ岩」(負ばれ岩)は、高さ10mほどの花崗岩の2枚の巨岩がお互いに支えあって屹立(きつりる)し、御在所岳に数多い奇岩の中でももっとも有名な岩。
中道登山道はふたつの岩の間をくぐり抜けるコースになっていました。
2025年5月25日(日)に、倒れかかっていることが判明、地元、菰野町では崩落の危険があるため中道登山道は通行止めとし、表道、裏道などほかのコースを利用するように、そして「おばれ岩の下をくぐるのは危険」と呼びかけています。
母親が赤ちゃんを背負っているように見えるのが名の由来で、元々斜めに傾いていましたが、風雨による基盤の浸食で、その角度が増大。
5月24日(土)の雨(御在所岳でも76mmの降水量を記録)で、基部が緩んだことで倒れそうにまで傾いたのだと推測されています。
御在所ロープウェイのゴンドラの中から視認できる岩なので、目にした人も多く、また中京圏の人気登山コースが、中道登山道です。
御在所岳には、絶対に落ちない奇岩で合格祈願に人気の「地蔵岩」、ロープウェイの鉄塔として日本一高い白鉄塔(6号支柱)近くにある鷹見岩・恵比寿岩、山頂近くの大黒岩、富士見岩などもあり、菰野町も「御在所岳にはまだまだ奇岩がたくさんあります」とPRしています。

御在所岳の名所「おばれ岩」が倒壊の危機! | |
所在地 | 三重県三重郡菰野町菰野 |
場所 | 御在所岳 おばれ岩 |
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