2024年6月15日(土)〜6月16日(日)9:30~15:00、埼玉県桶川市で『第27回おけがわべに花まつり』が開催。かつて、桶川は小麦や紅花など農作物の集散地、中山道の宿場として栄え、紅花は出羽国(山形県)に次いで全国2番目の生産量を誇る「桶川臙脂」(おけがわえんじ)として全国に名を知られていました。
桶川に繁栄をもたらした紅花の歴史を今に伝える
街道時代に宿場町として栄えた桶川宿には、江戸や京など遠方の商人も集まり様々な情報がもたらされました。
それが桶川の文化にも影響を与え、市内には桶川宿本陣遺構、蔵造りの商家などの史跡も残されています。
『べに花まつり』は平成6年頃から市民の間で、桶川ゆかりの紅花を育てようとの機運が高まってきたことから、市をあげて紅花をシンボルとした個性ある町づくりを展開。
紅花は、川田谷地区 (桶川市農業センター周辺)、加納地区 (べに花ふるさと館周辺)に植栽され、『べに花祭り』は、桶川市農業センター周辺で開催されます。
例年、紅花の観賞時期は6月中旬~6月下旬。
べに花つみとり園(三ツ木バス停近く/無料シャトルバスバス停あり)は入園料、つみとり代金が必要。
川田谷生涯学習センターでは、紅花染体験なども実施されます。
例年、桶川駅西口〜メイン会場〜つみとり園を20分間隔で一巡する「無料シャトルバス」も運行。
桶川の紅花、桶川臙脂(おけがわえんじ)
桶川における紅花の生産は、天明・寛政年間(1781年~1801年)に江戸商人がその種子をもたらしたことから始まり、「桶川臙脂」(おけがわえんじ)の名で全国に知られるようになりました。
出羽国・最上地方では7月に紅花が収穫されますが、気候が温暖な桶川ではひと足早い6月に収穫することができます。
そのため、「早庭(早場=はやば)もの」として重宝されたのです。
幕末には出羽国に次ぐ産地になっていました。
明治時代に化学染料の導入で、紅花産業は衰退、現在では『桶川祇園祭り』などに全盛期の繁栄を偲ぶのみとなっているのです。
ちなみに、紅花の花を摘んで発酵、乾燥させたものが、紅色の染料、口紅になり、京、江戸などに運ばれたのです。
そのため米は米は1反あたり平均2両で取引されましたが、紅花はその倍の4両にもなり、桶川の繁栄の土台となりました。
第27回おけがわべに花まつり|桶川市|2024 | |
開催日時 | 2024年6月15日(土)〜6月16日(日)9:30~15:00 |
所在地 | 埼玉県桶川市川田谷4414 |
場所 | 城山公園(メイン会場)、桶川市農業センター周辺 |
関連HP | 桶川市公式ホームページ |
電車・バスで | 市内循環バス西循環で生涯学習センター入口下車、徒歩3分など。JR桶川駅からシャトルバス運行 |
ドライブで | 圏央道桶川北本ICから約1km |
駐車場 | 城山公園駐車場を利用 |
問い合わせ | 桶川市産業観光課 TEL:048-788-4929 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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