例年5月下旬〜6月下旬、静岡県森町の小國神社(一宮花しょうぶ園)で花菖蒲が見頃に。遠州の小京都とも称される静岡県周智郡森町。40アールの園内に関東系・伊勢系など、約130余種類40万本の花菖蒲が植栽されています。一宮花しょうぶ園と呼ばれるのは、小國神社が遠州の一之宮だから。
5月下旬から6月下旬が見頃
森町の一宮花しょうぶ園は小國神社(おくにじんじゃ)の境内地に散在していた野生の花菖蒲を、 昭和35年に神社門前の神饌田に試作し品種の多様化に務めたことに始まります。
「小國神社の花菖蒲は周囲を緑に囲まれているので、印象的」
とは、毎年撮影にやって来るというカメラマンの言葉。
例年5月下旬から6月下旬頃まで、白・紫・ピンク・黄・朱等色とりどりの花が開花します。
期間中は菖蒲の株分け販売もしています。
1株(5~6芽)1000円。
ニッポン旅マガジンMEMO/遠江国一宮・小國神社
遠江国(とおとうみのくに)の国府は、現在の磐田市にありましたが、一宮は小國神社です。
平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも記載の古社です。
もともとは、古代に本宮峯(本宮山)に御神霊が降臨したのが始まりといいますから、そのルーツは古代信仰まで遡ります。
戦国時代には遠州森は、武田信玄と徳川家康との攻防の地ともなりました。天方本城、天方新城、真田山城などの山城が最前線となりました。
小國神社に伝わる話では、徳川軍は小國神社の御神霊を別所に遷し、願文と三条小鍛治宗近作の太刀を奉じて戦勝を祈願した後、社殿を焼き払ったとのことです。
その後、武田軍との戦いに決着がつくと、本殿の造営、拝殿・楼門を再建し、以降、徳川家の尊崇を集めたのだとか。
祭神は大己貴命 (おおなむちのみこと)、つまりは出雲神の大国様です。
ではなぜ大国神社でないのかといえば、出雲の大国に対し、遠江の小国という美称(びしょう=上品な言い方)ともいわれていますが定かでありません。
小國神社(一宮花しょうぶ園)で花菖蒲見頃 | |
開催日時 | 例年5月中旬〜6月下旬/訪問前に開花状況や開催の有無をご確認ください |
所在地 | 静岡県周智郡森町一宮3956-1 |
場所 | 小國神社 |
関連HP | 小國神社公式ホームページ |
電車・バスで | 天竜浜名湖鉄道遠江一宮駅からタクシーで10分、日曜には送迎バス運行 |
ドライブで | 東名高速道路袋井ICから約12km |
駐車場 | 800台/無料 |
問い合わせ | 小國神社 TEL:0538-89-7302 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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