上総鶴舞駅

千葉県市原市にある小湊鐵道線の駅が上総鶴舞駅（かずさつるまいえき）。大正14年3月7日、五井駅〜里見駅間開通時に鶴舞町駅として開業した歴史ある駅です。昭和33年1月1日、上総鶴舞駅に改称。創建当時の駅舎が現存し、国の登録有形文化財に指定され、レトロな駅舎は「関東の駅百選」に選定されています。

テレビドラマ、映画のロケ地に

「関東の駅百選」選定理由は「大正時代の開設当初の瓦葺屋根の駅舎で田園地帯にマッチした桜の名所にもなっている駅」だから。
設計・施工は鹿島組（現・鹿島建設）、木造平屋で、寄棟造りの瓦葺きのシンプルな構造です。
壁面は下見板を張ってペイント塗りをし、洋風に仕上げています。
そのレトロな姿から、テレビドラマ、映画、CDジャケット、ミュージックビデオなどのロケ地に。

ちなみに、小湊鐵道全18駅のうち、駅舎（「駅本屋」）10件（上総村上駅、海士有木駅、上総山田駅、馬立駅、上総牛久駅、上総鶴舞駅、高滝駅、里見駅、月崎駅、養老渓谷駅）、機関庫などのその他施設4件、第一養老川橋梁などの橋梁5件、月崎第一隧道などのトンネル3件の合計22件が、平成29年に国の登録有形文化財に指定。