沖縄県石垣市白保、石垣島の東海岸に位置する美しい集落が、白保集落。珊瑚石灰岩でできた石垣やフクギ並木に囲まれた赤瓦の家屋、屋根にのるシーサー、古い井戸(真謝井戸、鍛冶屋の井戸など)が残るなど、古き良き沖縄を彷彿とさせる町並みが魅力です。
石垣島らしい家並みと環境、珊瑚礁の海が保全された集落
白保集落の前身、白保村は、明和8年3月10日(1771年4月24日)、最大85.4mもの津波が襲ったという明和の大津波で村人1574人のうち、生存者はわずかに28人という惨状となり、その後、波照間島や沖縄本島、宮古島、多良間島からの移住者を受け入れて、ともに支え合う共同体を形成して復興したのです。
そうした歴史から、白保集落では伝統行事の保存にも力を入れており、各集落には神や先祖を祀る御嶽(うたき)も健在。
農業の盛んな集落らしく、豊作を感謝する『豊年祭』など、年間を通じてさまざまな行事が行なわれています。
ゆいまーる(相互扶助)によって、ブロック塀となったものがサンゴの石垣に積み直されています。
村の自治組織である公民館が中心となって無形・有形57の「白保公民館指定文化財」を選定、『白保村文化財ガイドブック』を発行し、文化財の保全とPRにも務めています(文化財には「〇〇家」という表示も出ています)。
白保の海は世界でも有数のサンゴ礁で知られ、北半球最大のアオサンゴ群落など種類も多彩。
「白保魚湧く海保全協議会」(事務局=しらほサンゴ村)が組織されその保存に取り組んでいます。
サンゴは水深1mほどの比較的浅瀬で観察でき、各民宿がグラスボートなども出しているので宿泊の際に確認を。
環境の保全に留意の上で見学、観光を。
個人の屋敷や御嶽などの撮影は許可を取って、御嶽へのむやみな立ち入りも厳禁。
レンタカーの場合、集落内では最徐行で走行を。
白保集落 | |
名称 | 白保集落/しらほしゅうらく |
所在地 | 沖縄県石垣市白保 |
電車・バスで | 石垣港離島ターミナルからリムジンバス石垣空港行き24分、白保小学校前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 石垣空港から約5km |
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