宮良殿内

宮良殿内

沖縄県石垣市、石垣島にある国の重要文化財指定される琉球王国時代の邸宅が、宮良殿内(みやらどぅんち)。尚灝王16年・文政2年(1819年)、八重山の頭職(かしらしょく)・宮良当演(みやらとうえん)が、首里の貴族屋敷を模して建てたといわれる屋敷で、枯山水の日本庭園は国の名勝に指定されています。

首里の貴族屋敷を真似た士族建築

殿内(どぅんち)は、八重山の頭職を勤めた宮良家に対する尊称で、邸宅を表す言葉。
19世紀前半の琉球の身分制度では一部の者以外瓦の使用は禁止されていたため、琉球王府から身分不相応として5度にわたり取り壊しを命じられたことで、尚泰王27年(1874年)、やむなく茅葺きに改造、明治32年に再び瓦葺きに復元しています。
国の重要文化財に指定される屋敷は、イヌマキ造り・寄棟本瓦葺の平屋。
周囲を琉球石灰岩の石牆(いしがき)で囲い、南東に表門として赤瓦本瓦葺きの四脚門が建っています。
また東側には琉球の名工、首里の庭師・城間親雲上(ぐすくまべーちん)作と伝わる庭園(国の名勝)があり、琉球石灰岩の巨石が配された枯山水式には琉球庭園の特徴を有しています。
現在も一族の末裔がここに暮らしているため、外観と庭園のみ見学が可能。

宮良殿内
宮良殿内
名称 宮良殿内/みやらどぅんち
所在地 沖縄県石垣市大川178
電車・バスで 石垣港離島ターミナルから徒歩10分
ドライブで 石垣空港から約3.6km
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