東平安名岬

宮古島最東端にあり、太平洋と東シナ海に突き出すように延びる岬が、東平安名岬(ひがしへんなざき)。『正保国絵図』(1644年)、『宮古八重山両島絵図帳』(1647年)では、東平安名岬は「百名崎」、西平安名崎を「ひゃんな崎」と記しています。

右に太平洋、左に東シナ海を望む絶景

東平安名岬に建つ平安名埼灯台
東平安名岬と太平洋側の眺め

沖縄方言で東のことを「あがり(太陽が上がる意)」といい、宮古島では東平安名岬のことを「あがりぴゃうなざき」と呼んでいます。

隆起サンゴ礁によってできた断崖の細長い半島ですが、半島の上は平坦になっており、駐車場から岬突端までは遊歩道も整備されています。
初日の出の名所でもあり、国の名勝に指定。
東平安名崎公園は、日本の都市公園百選に選定。

テンノウメやイソマツを中心とした強風地帯特有の植物群落が「東平安名崎の隆起珊瑚礁海岸風衝植物群落」として沖縄県の天然記念物に指定されています。
4月〜5月にはテッポウユリが見事。

また岬突端にある平安名埼灯台は見学も可能な参観灯台。
駐車場から灯台までは徒歩5分ほど。

灯台の近くには、妻子ある野城按司(ぬぐすくあじ/按司=地方の豪族)との恋に破れ岬から身を投げたという伝説の美女・マムヤの墓(岩陰墓)があります。

また岬周辺に点在する巨岩は津波岩と呼ばれ、1771年4月24日(明和8年3月10日)に発生した八重山地震津波(明和の津波/推定マグニチュード7.4〜8.7/宮古・八重山で死者1万2000人)などで打ち上げられたものです。

海岸にゴロゴロと転がっているのが津波岩
東平安名岬
名称東平安名岬/ひがしへんなざき
所在地沖縄県宮古島市城辺保良
関連HP宮古島市公式ホームページ
電車・バスで宮古空港からタクシーで30分
ドライブで宮古空港から約21km
駐車場50台/無料
問い合わせ宮古島市観光商工局 TEL:0980-73-2690/FAX:0980-73-2692
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
マムヤの墓

マムヤの墓

沖縄県宮古島市、宮古島の東平安名崎の駐車場から平安名埼灯台へと向かう途中にある巨岩が、マムヤの墓。マムヤは、保良村に住み、宮古上布の機織りにも長けていたという伝説の美女で、この巨岩がマムヤの墓という伝承があり、400m西側にある畳2枚分ほど

西平安名岬

宮古島の西端(北端でもある)の岬が西平安名岬(にしへんなざき)。『正保国絵図』(1644年)、『宮古八重山両島絵図帳』(1647年)では、西平安名岬は「ひゃんな崎」、東平安名岬を「百名崎」と記しています。西平安名岬の東にある世渡崎(せどざき

平安名埼灯台

昭和42年3月27日、当時の琉球政府(沖縄県が日本に返還される前)によって、宮古島の東端、東平安名岬(ひがしへんなざき)の先端に設置された白亜の灯台が平安名埼灯台。東平安名岬周辺は暗礁が散在するため、地元漁民や大型貨物船の遭難が多く、難所と

 

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