沖縄県那覇市・豊見城市、那覇港に流れ出す国場川(こくばがわ)下流、饒波川(のはがわ)との合流部に位置するラムサール条約の登録地にもなる河口干潟が、漫湖。那覇大橋の南側には北岸(古波蔵側)と南岸(鏡原側)に漫湖公園が整備され、豊見城市側には漫湖水鳥・湿地センター、木道があります。
水鳥の生息地として国際的に重要な湿地
湖の名が付いてはいるものの、河口の干潟で、潮が満ちると少し湖らしくなります(海からは3kmほどありますが、潮の満ち引きがあります)。
干潮時には最大で47haほどの泥を主体とした干潟が現れますが、満潮時にはほとんどが水没していまいます。
そんな漫湖には毎年10月から2月にかけて多くの渡り鳥が飛来し、シギ、チドリ、サギなど70種以上の野鳥が観察可能、鳥獣保護区特別保護地区に指定されています。
世界的に珍しく希少であるズグロカモメやクロツラヘラサギなども観察可能。
水鳥を一番観察しやすいのは、干潮から満潮にかけて潮が上がってくる時間帯なので、潮の干満に注意が必要です。
南側の湖岸にはメヒルギなど3種のマングローブが発達(小規模のヨシ原が点在)、トビハゼや貴重なベニシオマネキなど50種以上もの底生生物の棲息地にもなっています。
漫湖に多く生育するメヒルギは6月~8月が開花期で、星形をした白色の萼(がく)が5枚開く南国風の花が印象的です(花びらは白色い糸状で5枚)。
那覇市側は漫湖公園として整備され、気軽に干潟を観察できるほか、南岸の豊見城市側にある漫湖水鳥・湿地センターでは、観察展望室からは漫湖を一望に。
さらにマングローブ林を抜けるように木道も設けられているので自然観察に絶好です。
漫湖 | |
名称 | 漫湖/まんこ |
所在地 | 沖縄県那覇市・豊見城市 |
関連HP | 漫湖水鳥・湿地センター公式ホームページ |
電車・バスで | ゆいレール奥武山公園駅から徒歩8分 |
ドライブで | 那覇空港から約3km |
駐車場 | 漫湖公園駐車場(121台/無料、多目的広場側は1時間まで無料、以降有料)、漫湖水鳥・湿地センター駐車場(20台/無料)を利用 |
問い合わせ | 漫湖水鳥・湿地センター TEL:098-840-5121/FAX:098-840-5118 |
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