沖縄県南城市(なんじょうし)、グスクロード・垣花城跡(かきのはなぐすくあと)近くにある湧水群が垣花樋川(かきのはなひーじゃー)。環境省の名水百選(昭和の名水)に認定される日本最南端がこの垣花樋川です。沖縄では湧き水をカーなどと呼びますが、樋川(ヒージャー)とは水脈から樋で水を引き、水たまりを造ったもの。
日本最南の名水百選
この垣花樋川は集落の南、崖の中腹から湧き出しています。
集落側の入口から続く石畳を150mほど下ると、視界が開けた台地に到着。
琉球石灰岩の切石で整備された本流を男の川(イキガヌカー)、左上の流れを女の川(イナグヌカー)といい、それぞれ男女が専用で使った名残。
水浴び、洗濯などに活用された他、流れ出た水は下の田をうるおし、稲作も盛んだったとか。
下流の池はかつて牛馬の水浴び場だったことから、馬浴川(ンマミシガー)の名があります。
また水汲みで村人が往復した石畳には、ひと休みした上休み石の平石(イーユクイイシヌヒライサー)、中休み石(ナカユクイイシ)も残されています。
生活用水として今も現役ですが、泉は神が宿る場所として正月の『初御水』(はつウビー)など伝統行事の拝所(ウガンジュ)ともなっています。
名水スポットということでペットボトル持参で訪れる人はもちろん、馬浴川では水遊びを楽しむことも可能。
また百名ビーチを見下ろす崖の中腹に位置するため、眺望も抜群です。
周囲には樹齢100年以上のアカ木や熱帯樹木が生い茂り、眼下にはクレソン畑と太平洋という隠れた絶景ポイントにもなっています。
垣花樋川 | |
名称 | 垣花樋川/かきのはなひーじゃー |
所在地 | 沖縄県南城市玉城垣花812 |
関連HP | 南城市公式ホームページ |
ドライブで | 那覇空港道路南風原北ICから約10km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 南城市観光商工課 TEL:098-917-5387/FAX:098-917-5424 |
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