波照間島(沖縄県竹富町)にある日本最南端の公開天文台で、プラネタリウムを併設するのが竹富町波照間島星空観測タワー。波照間島の南東「日本最南端平和の碑」の建つ高那崎(たかなざき)近くにあり、天体観測の障害となる人工の光源やジェット気流の影響が少ないため、星をクリアな状態で観測できます。
日本最南端の島のさらに最南端にある天文台
国のコミュニティ・アイランド推進事業(離島振興特別事業の施設整備)を活用して開館した施設で、ドーム部分には、口径200mmの屈折式望遠鏡とプラネタリウムが設置されています(塩害による老朽化が進み、台風被害による機器の故障もあるので、利用の際には事前に確認を)。
昼間は屋上から海岸線を一望にし(午後のみ開館)、夜も悪天候時は館内での解説となります。
南十字星の観測時期は12月~6月で、4月〜5月が南十字星の全体を観測するおすすめの季節です。
日本最南端の天文台で、南十字星を観測
南十字星は、1等星と2等星が2つずつ、さらに3等星を加えた4つの星でできた十字形の星の並びで、南の国のあこがれの星。
理論上は、十字のいちばん上に位置する星は、九州南部まで行けばぎりぎり地平線の上に見ることができます。
南緯33度以南に行けば南十字星は一年中見ることができますが、北緯24度3分33秒に位置する波照間島で南十字星の全体が観測できるのは12月~6月の間となります。
南十字星が最もきれいに見えるのは、星座が一番高く上がる時間帯を意味する南中時刻の前後2時間なので、南中時刻が深夜ほどきれいに見えることになります。
4月〜5月は南中時刻が夜の22:00〜24:00なので、バッチリということに。
ただし、満月近くは明るすぎるので、新月前後を調べて、島に渡るようにしましょう。
沖縄本島南部でも視認できますが、地平線のギリギリなので、波照間島へ来る価値は大いにあるのです。
竹富町波照間島星空観測タワー | |
名称 | 竹富町波照間島星空観測タワー/たけとみちょうはてるまじまほしぞらかんそくたわー |
所在地 | 沖縄県八重山郡竹富町波照間3905-1 |
関連HP | 竹富町観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 波照間港から約6km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 竹富町波照間島星空観測タワー TEL:0980-85-8112 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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