沖縄県うるま市石川、石川市街、石川港を見下ろす標高87.2mの丘に位置する単郭式の城(グスク)が伊波城(いはぐすく)。城郭内からは、中国産の青磁や白磁、三彩陶器・褐釉陶器・染付・南島産の須恵器などが出土し、伊波按司の交易の広さがうかがい知れます。沖縄貝塚時代の土器も出土し、伊波貝塚は国の史跡になっています。
伊波按司の交易を示す陶磁器も出土
北山王で、今帰仁城(なきじんぐすく)城主・仲宗根若按司が怕尼芝(はにじ=後に後北山王を称し、北山王国の初代国王に)に討たれ、八男の今帰仁王子(後の伊覇按司一世)が琉球石灰岩の丘の上に築城した城。
築城は13世紀~14世紀と推測され、16世紀に5代目の伊波按司が首里へ移転したことから廃城となっています。
野面積みの城壁が残され、北側は石灰石の断崖に。
丘陵頂上直下(城跡の東側)の岩陰にある厚さ60cmもの層となる伊波貝塚は、南島先史文化を考えるうえで重要な遺跡で国の史跡、伊波城は、沖縄県の史跡文化財に指定されています。
御嶽(うたき)として崇められ、城内には中森城之嶽(火の神)、森城之嶽、三ッ森城之嶽(ウフアガリ=東の涯ての遙拝所)の3ヶ所の拝所(うがんじゅ)があります。
ちなみに伊波の地名は、慶長15年(1610年)の薩摩藩の『検地帳』(慶長検地)では、伊覇村と記されていますが、1737年に琉球王府が行なった元文検地の『検地帳』では伊波村と記されています。
現在は伊波と表記していますが地元では「いふぁ」と呼んでいます。
伊波城(伊波貝塚) | |
名称 | 伊波城(伊波貝塚)/いはぐすく・いはじょう(いはかいづか) |
所在地 | 沖縄県うるま市石川伊波 |
関連HP | うるま市公式ホームページ |
ドライブで | 沖縄自動車道石川ICから約3km、沖縄北ICから約6.5km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | うるま市教育部文化財課 TEL:098-923-7182/FAX:098-923-7674 |
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