アダンの夢製塩所跡

アダンの夢製塩所跡

沖縄県八重山郡与那国町、与那国島の玄関港・久部良港北側の海岸部、久部良バリ・久部良フリシ近くにあるのが、アダンの夢製塩所跡。「黒潮海塩 アダンの夢」を製造していた工場の跡で、平成16年の火災で焼失し、今では神殿を思わせる廃墟となっています。

神殿風の廃墟にはかつて塩樽が並んでいた!

久部良バリ

黒潮がぶつかる与那国島では、良質な海塩が製造できるということで、昭和58年に九州商事が製塩事業を開始し、2年後に製塩所を設置したのが始まり。

黒潮海水を汲み上げて、天日濃縮させた良質の天然塩が「黒潮海塩 アダンの夢」。
往時は、現在の廃墟となった場所に塩を入れた樽が並んでいました。

琉球諸島のはるか南方のフィリピン沖で生まれる黒潮は、幅50km~60km、深さ1000mで、与那国島と台湾の間を流れ込み、さらに南西諸島が連なる東シナ海に入り、日本列島をかすめるようにして北上します。
つまり、黒潮が最初にぶつかる日本列島の島が、与那国島で、琉球諸島が亜熱帯性気候の「常夏の島」となっているのも、この黒潮のおかげ。
日本最西端の与那国島・西崎(いりざき)は東シナ海と太平洋を分かつ地点で、さらに黒潮の本流がぶつかる岬ということに。
そのダイナミックで、南方の文化をも運んだ黒潮の恵みのひとつが、与那国島の海塩です。

幻の塩といわれる与那国島の塩は、現在、与那国海塩(「黒潮源流塩」、「黒潮源流塩花塩」など)、蔵盛製塩(「蔵盛さんちの塩」など)で製造販売されています。

アダンの夢製塩所跡
名称 アダンの夢製塩所跡/あだんのゆめせいえんじょあと
所在地 沖縄県八重山郡与那国町与那国4022-480
電車・バスで 久部良港から徒歩すぐ、与那国空港からタクシーで7分
ドライブで 与那国空港から約4km
問い合わせ 与那国町観光協会 TEL:0980-87-2241/FAX:0980-87-2079
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
久部良バリ

久部良バリ

沖縄県八重山郡与那国町、与那国島の玄関港・久部良港北側の海岸部にあるのが、久部良バリ(くぶらばり)。久部良フリシと呼ばれる独特の海浜景観の中央にある断層崖の深い亀裂で、琉球王府(中山)の重税にあえいだ妊婦に崖を飛ばせて胎児とともに死に至らし

与那国島・久部良港フェリーターミナル

与那国島・久部良港フェリーターミナル

沖縄県八重山郡与那国町、日本最西端の島・与那国島(よなぐにじま)の与那国島の西岸、久部良港にある日本最西端のフェリーターミナルが、久部良港フェリーターミナル。石垣港・八島フェリーターミナルから福山海運の「フェリーよなくに」が週2便就航してい

ナーマ浜

ナーマ浜

沖縄県八重山郡与那国町、日本最西端の島・与那国島の最西端の集落・久部良集落にあるビーチが、浜。「フェリーよなくに」の入港する久部良港フェリーターミナルにも近いビーチで、文字通り日本最西端のビーチとなっています。遠浅の浜で、日本で最後の日没を

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ