沖縄県島尻郡伊平屋村、伊平屋島の北部にあるリュウキュウマツの古木が、念頭平松(ねんとうひらまつ)。久米島にある「五枝の松」とともに琉球二大名松に数えられ、国の天然記念物に指定されています。推定樹齢は200年以上、あるいは300年超とも。
琉球二大名松に数えられる伊平屋島のシンボル
リュウキュウマツは、トカラ列島の悪石島(あくせきじま)から先島諸島の西表島(いりおもてじま)までに分布する固有種。
樹高8m、幹周り4.5mと主幹自体の大きさはさほどではありませんが、枝張りは東西28m、南北24mという圧巻の広がりで、その優美さで知られています(マツ類では珍しく半円形の傘のような自然樹形を形成)。
古くから伝わる琉歌『大田名節』に「念頭平松ぬ枝持ちぬ美さ田名ぬ乙女ぬ身持ち美さ」と、田名に住む乙女の美貌と、念頭平松の美しさが比較され、昭和12年に沖縄縣山林會が制作した『老樹名木誌』に「枝ノ形状饅頭形ニシテ庭園ノ盆栽仕立ノ如シ」と記されています。
周辺は念頭平松公園として整備され、伊平屋島を代表する観光スポットになっています。
伝承によると第13代琉球国王・尚敬王(しょうけいおう)時代、1735年頃に植えられたとされますが、「念頭平松」という名の由来は、定かでありません。
念頭平松 | |
名称 | 念頭平松/ねんとうひらまつ |
所在地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村田名 |
関連HP | 伊平屋村公式ホームページ |
ドライブで | 前泊港から約5km |
駐車場 | あり/無料 |
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