沖縄県南城市、長大な鍾乳洞・玉泉洞を中心に、沖縄の自然と文化を満喫できるテーマパークが、おきなわワールド。琉球古民家を移築した「琉球王国城下町」には国の登録有形文化財に指定される5棟がありますが、そのうちの1棟、紅型工房として活用されるのが、旧喜屋武家(きゅうきゃんけ)です。
沖縄戦の戦禍を奇跡的に逃れた古民家が、紅型工房として再生
具志頭村(ぐしかみそん)仲座(現・島尻郡八重瀬町)で明治後期に建てられた古民家で、平成7年におきなわワールドに移築。
喜屋武家は旧具志頭村議長、村長を務めた家柄で、仲座地区は沖縄戦では激戦地として知られる場所。
寄棟造本瓦葺きの木造平屋建て、南側の西面表側に一番座(客間=床の間があり、来客に対し家の尊厳を示す場所)と二番座(日常的な社交の場)を並べて縁側を配し、東側には裏座2室(一番裏座、二番裏座=子女の居室)、北側は居間(三番座=食事などの場)、台所土間(下座=調理場)となっています。
屋根瓦は美しい赤瓦です。
戦禍を逃れ奇跡的にも残った建物で、一番座、二番座前の廊下側の柱には、戦時中に受けた砲弾の傷跡が残され、移築時にも庭から2個の大きな不発弾が見つかっています。
現在は紅型体験(体験時間20分〜)の工房として活用され、入園券&紅型体験のチケットも販売されています。
旧喜屋武家(おきなわワールド) | |
名称 | 旧喜屋武家(おきなわワールド)/きゅうきゃんけ(おきなわわーるど) |
所在地 | 沖縄県南城市玉城前川1336 |
関連HP | おきなわワールド公式ホームページ |
電車・バスで | 那覇空港から琉球バスで53分、玉泉洞駐車場下車、徒歩1分 |
ドライブで | 那覇空港自動車道南風原南ICから約7km |
駐車場 | 400台/無料 |
問い合わせ | おきなわワールド TEL:098-949-7421 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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