5世紀頃、呉の国から渡来して機織りや染色の技術を日本に伝えたという呉服姫(くれはひめ=呉織媛/くれはとりのひめ)を祀る大阪府池田市の古社が呉服神社(くれはじんじゃ)。絹織物を呉服物というのは、呉服姫が伝えたからなのだとか。周辺には摂津の国・武庫の浦に上陸した、この地に定住したと伝えられる渡来人の集落跡も多いのが特徴。
呉服物発祥の地といわれる池田市の古社
応神天皇の時代、機織・縫製技術を得るために呉の国に派遣された帰化人の阿知使主(あちのおみ)、都加使主(つかのおみ)が、連れ帰った呉服媛、穴織媛(あやはとりのひめ)、兄媛(えひめ)、弟媛(おとひめ)の4姉妹のうち、この地に居住したという呉服媛と、仁徳天皇が祭神。
社伝によれば、仁徳天皇76年に呉服媛が死去し、その翌年に仁徳天皇がこの地に社を建てたとされています。
戦国時代の天正6年(1579年)、伊丹城主・荒木村重の乱(織田信長に対して起こした謀反)で焼失し、豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建。
また、近くには呉服姫といっしょに渡来して、穴織りを伝えた穴織媛を祀る伊居太神社があります。
西国七福神の恵比寿さんの社としても有名。
1月9日〜11日の『十日恵比寿』(池田えびす)は、賑わいを見せます。
なお、神社周辺の室町住宅は、阪急電鉄創始者である故小林一三(こばやしいちぞう)氏が開いた日本で初めての郊外分譲住宅地。
呉服神社 | |
名称 | 呉服神社/くれはじんじゃ |
所在地 | 大阪府池田市室町7-4 |
関連HP | 呉服神社公式ホームページ |
電車・バスで | 阪急池田駅から徒歩5分 |
ドライブで | 阪神高速道路池田線神田ランプから約1.7km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 呉服神社 TEL:072-753-2243 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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