天王寺公園

天王寺公園

大阪市では住吉公園(明治6年開園)に次ぐ歴史を誇る明治42年に開園した公園が天王寺公園。昭和62年に開かれた『天王寺博覧会』を契機に平成2年に、水と緑をふんだんに取り入れた都市公園へとリニューアルされました。公園北端の茶臼山は、大坂冬の陣では家康の本陣となり、大坂夏の陣では真田幸村が布陣し激戦地となった地です。

公園北端の茶臼山は大坂の陣で家康、真田幸村の陣跡

天王寺公園

大坂冬の陣の際に徳川家康の本陣が置かれた茶臼山(茶臼山古墳とも)の南にある河底池(かわぞこいけ)は、延暦7年(788年)、和気清麻呂(わけのきよまろ)が旧大和川の流れを変えるため切り開いたといわれる運河の一部といわれ、茶臼山古墳の周濠の一部を利用したものともいわれています(茶臼山古墳は古墳ではなく、川を掘削した残土でできた丘との説もあります)。

起伏に富んだ園内には江戸中期の建物で大阪府有形文化財に指定された旧黒田藩蔵屋敷、そして龍頭石と呼ばれる名石がある林泉式回遊庭園の慶沢園(けいたくえん)、円形の噴水池がある沈床花壇などがあり、春は満開になる全長100mのツルバラのアーチが見事。
天王寺動物園、大阪市立美術館も公園内にあり、1日たっぷりと遊ぶことができます。

慶沢園は、明治41年、木津聿斎(きづいつさい)の設計、京都・無鄰菴(むりんあん)の造園で知られる庭師・7代目小川治兵衛の手により築かれた庭園。
住友家がこの地に移った際、お抱えの庭師だった7代目小川治兵衛が10年をかけて本邸(茶臼山邸)とともに造営したものです。
大名庭園をモデルとした林泉式回遊庭園は散策にも絶好です。

7000平米の多目的に利用できる芝生広場を中心に、カフェ、レストラン、フラワーショップ、子供の遊び場(有料)、総合ペットサービス、フットサルコート、コンビニエンスストアが揃った「てんしば」は、天王寺公園のエントランスエリアを再生したもので、天王寺公園の北門に直結しています。

天王寺公園
名称天王寺公園/てんのうじこうえん
所在地大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
関連HP大阪市花と緑の情報サイト
電車・バスで地下鉄堺筋線動物園前駅から徒歩10分、JR天王寺駅から徒歩10分
ドライブで阪神高速14号松原線天王寺出口から100mで天王寺公園地下駐車場
駐車場天王寺公園地下駐車場(500台/有料)
問い合わせ真田山公園事務所 TEL:06-6761-1770
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
天王寺動物園

天王寺動物園

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茶臼山(天王寺公園)

茶臼山(天王寺公園)

天王寺公園の北端にある小さな山が茶臼山。大阪市内で最大級の前方後円墳との説もありますが、延暦7年(788年)に和気清麻呂が上町台地を掘削したときの残土を盛った丘ともいわれています。慶長19年(1614年)の大坂冬の陣で徳川家康が、翌年の大坂

慶沢園

慶沢園

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