今宮戎神社

今宮戎神社

商売繁盛の神様「えべっさん」として知られる神社で、大阪市浪速区に鎮座するのが今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)。毎年1月9日〜11日にかけて『十日戎』(とおかえびす)が開かれることでも有名。推古天皇8年(600年)、聖徳太子建立七大寺の一つ、四天王寺創建の際に西を守護する社として創建されたと伝えられています。

『十日戎』には100万人の人出が

浪速区の鎮座地は、かつては海岸沿いに位置していましたから、当初は漁業者の信仰を集めたと推測できます。
室町時代から大坂の商人の発展に伴って、大坂(現・大阪)の商業を護る神として親しまれるようになったのです。

戦国時代に、豊臣秀頼が片桐且元を普請奉行として、社殿を造営。
江戸時代、今宮戎神社の『十日戎』が、大坂の商人に支えられて盛んになり、それが全国に広まったともいわれています。
商売繁昌の神札などが授与されるほか、『十日戎』では拝殿で福笹を授かることができます。
参拝後、社殿裏の銅鑼(どら)を打って再度お願いし、縁起物がぶら下がっている福笹を「福娘」から授与されるのが習わし。

今宮戎神社の戎信仰は、京の祇園社(明治の神仏分離で八坂神社に)の氏子が今宮に移り住んだとき、祇園の「えべっさん」(北向蛭子)を今宮にお祀りしたことに始まるとされ、八坂神社からは今宮戎神社の『十日戎』に先だって1月8日に、献茶祭に神水を持参してお供えしています。
また、祇園祭神幸祭にも今宮戎神社が参列するなどの交流が保たれています。

京都ゑびす神社(京都市)、西宮神社(兵庫県西宮市)とともに「日本三大えびす」にも数えられています。

取材・画像協力:(公財)大阪観光局

今宮戎神社
名称今宮戎神社/いまみやえびすじんじゃ
Imamiya Ebisu-jinja Shrine
所在地大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
関連HP今宮戎神社公式ホームページ
電車・バスで南海本線今宮戎駅から徒歩すぐ、地下鉄堺筋線恵比須町駅から徒歩5分、JR新今宮駅から徒歩5分
ドライブで阪神高速1号環状線夕陽丘出口から約1.2km
駐車場なし/十日戎祭礼時は周辺に交通規制がされるため注意を
問い合わせ今宮戎神社 TEL:06-6643-0150/FAX:06-6643-0161
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
戎橋(えびす橋)

戎橋(えびす橋)

元和元年(1615年)の大坂夏の陣の年に、安井道頓(やすいどうとん)らによって開削された道頓堀川に町民の手で架けられたのが戎橋(えびす橋)。今宮村の戎神社(今宮戎神社)へ架かる橋というのがその名の由来です。現在の橋は、平成19年秋に新しい架

京都ゑびす神社

京都ゑびす神社

「京のゑべっさん」として京都の人々から親しまれている古社が京都市東山区に鎮座する京都ゑびす神社(登録名称は恵美須神社)。鎌倉時代初期の建仁2年(1202年)、建仁寺創建の際に鎮守杜として建立されたもので、今宮戎神社(大阪市浪速区)、西宮神社

なにわ七幸めぐり

なにわ七幸めぐり

人生には7つの難関が待ち受けているといわれますが、神仏にすがってその難関を逃れ、7つのご利益を得ようというのが『なにわ七幸めぐり』。昭和58年、大阪21世紀協会の理事だった堺屋太一の提案で始まったものですが、公共交通機関を使い、2日ほど掛け

大阪七福神

大阪七福神

江戸時代に始まったという歴史ある大阪七福神。通年七福神めぐりが可能なのと、徒歩で巡ることが可能な3社4寺で、手頃な散策として人気です。専用の色紙が用意され、どの寺社をスタートしても、日時を費やしても構いません。最初に色紙代がかかるのと、各寺

今宮戎神社『十日戎』

今宮戎神社『十日戎』|大阪市

1月9日~1月11日9:00〜21:00、大阪市浪速区の今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)で『十日戎』が行なわれます。「商売繁盛で笹もってこい」の威勢のいい掛け声がこだまする『十日戎』は有名で、9日(宵戎/宝恵駕籠行列)、10日(本戎)、

西宮神社

西宮神社

創建年代は定かでありませんが少なくとも平安時代の記録に残される古社が兵庫県西宮市にある西宮神社。全国に3500社あるという商売繁盛の神・福の神「えびす神」の総本社で「西宮のえべっさん」として親しまれています。1月9日〜11日の『十日戎』(と

よく読まれている記事

こちらもどうぞ