大阪府大阪市中央区、日本橋1丁目・2丁目にある全長580mにも及ぶアーケードの商店街が、黒門市場。起源は江戸時代後期の文政年間(1818年~1829年)とも伝わり、明治35年に公認市場の圓明寺市場として認可された歴史ある市場。京都の錦市場と並び、関西では訪日外国人観光客にも大人気の場所です。
黒門市場商店街振興組合加盟店で買い物するのが賢明


行商人が日本橋界隈で行なった魚の売買がルーツという市場。
その名は、かつてこの地あった圓明寺(えんみょうじ)の山門が黒い門であったことに由来し、明治45年の難波の大火災で、圓明寺ともども黒門は消失。
市場は再興して黒門市場の名は残り、また、昭和20年の戦禍でも、一帯は焦土と化しましたが、戦後まもなく復興。
大阪市の中心部に位置するという地の利や(大阪メトロ日本橋駅10番出口から300mほど)、豊富な品揃えと安くて良い物が購入できるとあって、プロの料理人(周辺にある料理屋やバー、クラブなどの料理人)も買出しに訪れるのが特徴。
現在、店舗数約150軒前後を数える活気あふれる市場。
ふぐ、まぐろ、海老、川魚など鮮魚の店が全体の3割を占め、青果、果物、精肉、加工食品、菓子などの店が並んでいます。
また、寿司店など新鮮な食材を使った飲食店も営業。
恒例の「年末大売り出し」の期間は一層の盛り上がりを見せ、東京のアメ横と並ぶ活況に。
市場の発展とともに「浪速(なにわ)の台所」、「大阪の胃袋」ともいわれてきましたが、近年では訪日外国人観光客の急増を受け、魚介や肉(神戸牛など)を串に刺したり、小皿にのせるというファーストフード的な商品も増加しています。
黒門市場の地価が高騰したことで、飲食店でないと黒字にならないというジレンマも。
黒門市場もインバウンドの影響でフードコート化し、その結果として若い人も増えているとのこと。
訪日外国人観光客をターゲットにした高額の海鮮丼、いわゆる「インバウン丼」を売る店も増えているので、まずは黒門市場商店街振興組合加盟店で、コロナ禍前から営業する地元向けの店を探すのが賢明です。
バッテラがおいしい大阪らしい寿司屋もあり、飲食目当てで訪れる価値も十分になります。



| 黒門市場 | |
| 名称 | 黒門市場/くろもんいちば |
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区日本橋 |
| 関連HP | 黒門市場公式ホームページ |
| 電車・バスで | 大阪メトロ日本橋駅から徒歩5分 |
| ドライブで | 阪神高速1号環状線道頓堀出口から |
| 問い合わせ | 黒門市場 TEL:06-6631-0007/FAX:06-6643-6464 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |




















