葉室塚古墳(越前塚古墳)

葉室塚古墳(越前塚古墳)

大阪府南河内郡太子町にある方墳が葉室塚古墳(はむろづかこふん)。越前塚古墳(こしまえづかこふん)とも呼ばれ、東西75m、南北55m、高さ8mで、全国3位の規模を誇る方墳です。築造時期は7世紀前半と推定され、墳丘規模は用明天皇陵(春日向山古墳)や推古天皇合葬陵墓(山田高塚古墳)に匹敵する大きさです。

かなりの権力者の陵墓ですが、被葬者は不明

天皇陵4基(敏達天皇陵・用明天皇陵・推古天皇陵・孝徳天皇陵)と、聖徳太子墓など約30基からなる磯長谷古墳群(しながだにこふんぐん)を構成する葉室古墳群(葉室塚古墳、釜戸塚古墳、石塚古墳、モンド塚古墳の4基、古墳時代終末期の古墳群)の1基で、築造は7世紀前半(古墳時代後期)。

葉室古墳群の一部は、葉室公園として整備されているので、見学にも絶好です(葉室塚古墳は史跡公園外で、竹やぶとなっているため外観を眺めるだけとなります)。

その規模から、実は敏達天皇・石姫皇女(欽明天皇皇后)の合葬陵ではないかと推測する説もあります(現在は、宮内庁により太子西山古墳が治定されています)。
天皇陵でないにしろ、7世紀前半に絶大な権力を有した蘇我氏の墓などが推定できますが、被葬者は定かでありません。

名称 葉室塚古墳(越前塚古墳)/はむろづかこふん(こしまえづかこふん)
所在地 大阪府南河内郡太子町葉室1272
ドライブで 南阪奈道路羽曳野東ICから約3.7km
駐車場 葉室公園駐車場(2台/無料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
春日向山古墳(用明天皇陵)

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大阪府南河内郡太子町にある巨大な方墳が春日向山古墳(かすがむかいやまこふん)。天皇陵の多い磯長谷古墳群(しながだにこふんぐん)を構成する古墳のひとつで、宮内庁により河内磯長原陵(こうちのしながのはらのみささぎ)として第31代用明天皇の陵墓に

山田高塚古墳(推古天皇陵)

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日本三大方墳

日本三大方墳とは!?

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