大阪府池田市綾羽にある古社が、伊居太神社(いけだじんじゃ)。延暦4年(785年)、桓武天皇の勅命で社殿を創建したと伝えられ、平安時代編纂の『延喜式神名帳』の記載される伊居太神社ともいわれています。現存する本殿は、慶長9年(1604年)、豊臣秀頼の再建。
日本に織物を伝えた呉織(くれはとり)の穴織媛が祭神
穴織宮ともいわれるのは、中国の古代王朝・呉(ご)から、阿知使主(あちのおみ)、と都加使主(つかのおみ=阿知使主の子、ともに渡来人)が連れ帰った穴織媛(あやはとりのひめ)が死去し、祀ったのが始まりとされるから。
境内には、源頼光が大江山の鬼退治祈願のために植えた「頼光松」の切株が残されています。
呉王に乞い連れ帰った4姉妹は、長女・呉服媛(くれはとりのひめ)、次女・穴織媛、三女・兄媛(えひめ)。四女・弟媛(おとひめ)で、池田に住んだのが長女・呉服媛と次女・穴織媛。
池田市内の呉服神社(くれはじんじゃ)も祭神が長女・呉服媛と仁徳天皇で、その伝承を今に伝えています。
次女・穴織媛が祭神の伊居太神社が「上の宮さん」、長女・呉服媛を祀る呉服神社が「下の宮さん」で対をなしています。
『日本書紀』に4姉妹が日本に来たことは記されていますが、長女・呉服媛と次女・穴織媛が偏在の池田市に織物技術を伝えたとは記されておらず、「この伝承がいつ、なぜ、どのようにして誕生したのか、はっきりしたことはわかっていません」(『池田市史 概説篇』)。
伊居太神社(池田市) | |
名称 | 伊居太神社(池田市)/いけだじんじゃ(いけだし) |
所在地 | 大阪府池田市綾羽2-4-5 |
関連HP | 池田市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 阪急池田駅から徒歩15分 |
ドライブで | 阪神高速道路池田線神田ランプから約1.7km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 伊居太神社 TEL:072-751-4652 |
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