渡唐大師像(空海唐へ船出の地)

渡唐大師像(空海唐へ船出の地)

空海が遣唐留学生として船出したのは、延暦23年(804年)7月6日、肥前国松浦郡田浦(現・平戸市大久保町田の浦)から。これが空海の記録に残る唯一の入唐となります。空海唐へ船出の地である田の浦の丘に、石像としては日本一の規模を誇る弘法大師(空海)の石像、渡唐大師像が建立されています。

平戸は空海、渡唐解纜の聖地

渡唐大師像は、弘法大師入定1155年を記念して、渡唐大師建立委員会が建設を計画。
真言宗各派の協力を得て、全国各地から浄財を集め建立したもので、像高7m。
台座を含めると16mで、石像の弘法大師像としては日本一の大きさです。

延暦23年(804年)4月9日、空海は桓武天皇から入唐の勅(ちょく)を賜り、一般の留学僧(るがくそう)として、5月12日、第十六回遣唐使船(第一船)で難波津を出航。
一行には、第二船に最澄(さいちょう)や橘逸勢(たちばなのはやなり)も乗船していました。
松浦郡田浦から東シナ海に船出し、途中暴風に遭遇したため、34日間漂流の後、8月10日、福州長渓県(ふくしゅうちょうけいけん=現在の福建省霞浦県)赤岸鎮(せきがんちん)に漂着しています。
つまり、平戸は、渡唐解纜(ととうかいらん/解纜=出帆)の聖地というわけなのです。

平戸島は遣隋使・遣唐使・遣新羅使の重要な寄港地で、生月島(いきつきしま)は、日本へ帰国する旅人が、船上から島を見つけ、無事に帰国できたことからひと息ついた、いきつき島というのが地名の由来ともいわれています。

渡唐大師像(空海唐へ船出の地) DATA

名称 渡唐大師像(空海唐へ船出の地)/ととうだいしぞう(くうかいとうへふなでのち)
所在地 長崎県平戸市大久保町
関連HP 平戸市公式ホームページ
ドライブで 西九州自動車道佐々ICから約28km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 平戸市観光課 TEL:0950-22-4111/FAX:0950-23-3399
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
最教寺

最教寺

2018年11月26日

 

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