共通観覧券のある「別府地獄めぐり」(別府地獄組合)のひとつ、鉄輪温泉にある白池地獄は、噴出した時は無色透明な熱湯(95度の含ホウ酸食塩泉)で、池に落ちると酸化して青みを帯びた白色に変化するという不思議な温泉。園内には、温泉熱を利用した熱帯魚館やピラルク館が併設され、大型の熱帯魚などが飼育されています。
温泉熱でアマゾン熱帯魚を飼育
平成21年に血の池地獄、龍巻地獄、海地獄とともに「別府の地獄」として国の名勝に指定。
数ある地獄の中では、もっとも日本庭園風の大人しめの地獄となっています。
併設の熱帯魚館やピラルク館では、体長が、最大で6m〜7mにもなるアマゾンの熱帯魚ピラルクや、肉食のピラニアなどが観察できます。
郷土美術の豊後南画(かつて大分は日本屈指の「南画王国」でした)を展示する「二豊南画堂」も併設。
園内に一遍上人像(いっぺんしょうにんぞう)が立つのは、1276(建治2)年、一遍が諸国念仏行脚の途中に別府に立ち寄り、荒地獄に悩まされる地元の人の難渋を知って、大蔵経を一字一石に書写して地獄に埋め、荒地獄を鎮めたと伝えられることから。
鉄輪温泉の有名な蒸し湯(原始的な薬草サウナ)も一遍の考案と伝えられています。
池を一周する見学路を歩くと、国東塔(くにさきとう)を目にしますが、こちらは納経(祈願)、供養逆修(生前供養)、墓標の目的で、南北朝時代に築かれた、基礎・台座・塔身・笠・相輪の五輪塔。
白池地獄 | |
名称 | 白池地獄/しらいけじごく |
所在地 | 大分県別府市御幸278 |
関連HP | 別府地獄めぐり公式ホームページ |
電車・バスで | JR別府駅から亀の井バス鉄輪方面行きで30分、鉄輪下車、徒歩3分 |
ドライブで | 東九州自動車道別府ICから約3.5km |
駐車場 | 51台/無料 |
問い合わせ | 白池地獄 TEL:0977-66-0530 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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